アンタとオレの関係
ありがたくない再会
夕飯を食べおえて、4人で食堂を出ることにした。
さんざん視線を感じながらの夕飯だったけれど、食堂内の雰囲気と同様に味もアットホームな感じの料理で、おいしくいただきました。
で。たくさんの視線に晒されるのがそろそろ辛くなってきた俺は、我先に!とばかりに食堂のドアを押そうとしたんだけど、それと同時に向こう側からドアを開けた人がいたようだ。
勢いつけてドアを開けようとしてた分、バランスを崩してしまった。
床に顔面から激突するのはイヤだなぁ〜なんて考えていたら、予想外に軽い衝撃。
どうやら俺と同時にドアを開けた奴が、俺を受け止めてくれたらしい。
助けてもらった礼を言おうと顔を上げたところで、ソイツと目が合った。
その瞬間、
フリーズ。
それは相手も同じだったようで、しばらくの間、俺たちはバカみたいに見つめ合っていた。
先に復活したのは俺の方。
そいつの腕の中から逃げだし、手の届かないところまで移動してから、スッと息を吸い込む。
『受け止めてくれてありがとうございましたご迷惑をおかけしてすみませんでしたそれじゃさようならあぁぁ……!』
ノンブレスな台詞半ばで逃亡。
ついでに全力ダッシュ!!
あいきゃんらなうぇい!(I can run away!)
じゃなきゃ困る!!
っていうか………………
なんでアイツがいるんだよおおぉぉぉお!!!
その後、俺は自室にひきこもり………たかったけれど、和巴さまに呼び出されて事情聴取されました。
和巴ちゃん、こーわーいーよー…。
◆◇
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