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セバスチャン×フィティ



「………本当、なにしても完璧だな」

「これであってますか?」

「つーか書道とか出来んのかよ、エリス」

「初体験なので…良くわかりませんが」

「俺もわかんねーけど、確かなんか筆で書いてたような…」

「あなた知らないんですか?」

「えーっと…うん、」

「あァ…契約した相手が日本の方だったとかですか?」

「まぁ…昔の話」

「(本当にムカつきますね)」

「俺エリスのお節食いたい」

「お節…ですか?」

「重箱に入ったヤツちょー旨い、日本ならではみたいな?」

「?全く意味がわかりませんね」

「えーっとこれが資料」

「ふむふむ…今日いらっしゃるお客様も日本人ですし、いいでしょう。作ります」

「よっしゃー!じゃぁ俺はシエルの所に行って待ってるから」

「今はマダムレッドがいらっしゃいますよ?」

「…………エリスの横にいます」

「よろしい」





「にゃー、本当にお前別嬪だなぁ…大好きだぞ」

プニプニプニプニ

『にゃー』

「そうかそうか、にゃんこも俺が好きか〜、両想いとかどうしよ…」

チュッ

「にゃんこ、好きだ〜」

「(イラッ)…なにしてるんですか?」

「あ…バレた、」

「浮気…ですか?」

「ゴメンってエリスのお気に入り取るつもりはなかったけど!俺ら両想いみたいな?うん、だってにゃんこ可愛いし〜」

ニコニコニコニコニコニコ

「すいません!すいませでした!」

「早く執事らしくしたらどうです?仮にもファントムハイヴ家の執事をしているんですから」

「へいへい、でもご飯はエリス作んじゃん!…俺は劉とでも喋ってくるかな」

「あなたには掃除とか主人の世話とか出てこないんですか?」

「シエル担当はエリスじゃんか、俺のする事ねーしっひゃ!」

「新年明けましておめでとう、新年も感度がいいね、見習い君は」

「こんのクソ細め野郎…!腰ばっか触るんじゃねーよっ!つーか土産はどうした」

「あァ、はい。我でもこれは手に入れるのに苦労したよ」

「おぉサンキュー」

「何ですかそれ?」

「中国で超人気の肉まん、限定で20個しか販売してねーのを10個頼んだ、しかもできたて」

「イギリスまで来てもらうのが一苦労だったんだよ?職人は難しいからね」

「慰謝料替わりだっての」

「フィティ、」

「んぁ?なに?」

「口の周りにつけて喋らないで下さい、汚い」

「うるせぇなぁ、旨いの!劉サンキューな」

「それくらいどって事ないよ〜、見習いくんを触れるなら」

「死ねよお前」

「フィティ、もう食べたでしょう?早く来なさい」

「ん…もう1個」

「(執事君をからかうには見習い君を弄った方が一番面白い)」

「(本当にムカつきますね)」

「つーかお節は?エリス、腹減った」

「肉まん…7個食べた後で良く言えますね」

「精気吸ってないからお腹減んの!」

「悪魔なら食べなくても大丈夫でしょう?」

「無理!お腹すくからっ」

「本当に悪魔ですか?」

「うるせーよ!どうせ俺はエリスみたいに優秀じゃねーよ」

「新年早々拗ねないでいただけますか?本当に教育を間違いましたね」

「ひゃっ」

「本当にお仕置きが必要ですかね?」

「いいいいいいらないです!」

「あぁ日本には姫初めというのもありますしね、是非フィティにご教授して欲しい限りですね、私その辺はよく分からないので」

ニコッ

「嘘つけ!!!!」

「さぁ御来客が来る前に、ご教授お願い致します」

「ぎゃー近寄んな!」


謹賀新年
(うぅ…また俺イジメられた)
(可愛がってもらったの間違いでしょう?)
(はぁ!?意味わかんねーしっ)





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