南波×雲雀
「あけましておめでとう」
「寒い」
「一言目にそれ?」
「手」
「?」
「………………寒いんだけど」
「うん、だから?」
「わからないの?」
「あっ!でも…俺手袋とか持ってない」
「手繋ごって言っ…何赤くなってるの?」
「恭弥が突然そんな事言うからだろ!」
「………別に突然じゃないけど」
「てかこんな大勢の前で…」
「遊園地であんな事しておいてよくそんな事言えるよね」
「おまっ!」
「なに?」
「いや…もう、いいけど…って恭弥おみくじ引いてんじゃん」
「…………………」
「凶とか、なんかすげえ初めて見た」
「南波は?」
「大吉」
「殺されたいの?」
「生きたいです…つーか待ち人は…今が最上、意志を伝えろって…これ…恭弥持ってて」
「?」
「恭弥はっと、今が最上、突き進め、て事は俺らベストカップルって事?だって最上同士だよ」
「っっ!!」
「俺が恭弥の持ってるから」
「もうなんでもいいから、賽銭箱にお金入れなよ」
「恭弥赤くない?」
「うるさい、早くしなよ」
「はいはい」
────────パンパン、
「長かったね」
「うん、恭弥はなに願ったの?」
「言わない」
「えー、教えろよ」
「南波は?」
「恭弥と今年も一緒にいれますようにって願った」
「君恥ずかしくないの?」
「え?なにが?」
「(出た…十八番)」
「???」
「まぁ、いいよ」
「お、おう」
「今年も一緒にいれるじゃなくて居るに決まってるでしょ?」
「うん、今…胸キュン」
「意味がわからない」
「恭弥は無意識で俺の心臓を鷲掴み…」
「君の方が僕の気も知らないで」
「ん?」
「南波、」
「なに?」
「今年の目標はなに?」
「まぁ野球で甲子園出場かな?」
「頑張りなよ」
「おう、」
「他には?」
「まぁ恭弥とずっといる事は当たり前だから、他はないかも」
「勉強は?」
「…………………宿題が終わりません」
「は?」
「一つも終わってないんです…て…手伝って下さい…すいません、すいません!!!」
「……………明日から君の家で勉強会だね」
「うぅ…新年なのに」
「自業自得でしょ」
「そうですよね、うん。わかってる」
「僕が悪い訳ないじゃない」
「恭弥先生よろしくお願いします!俺一生ついていきますっ!」
「一生君のおもり係なんて嫌だけどね」
「?が…頑張ります」
「じゃなくて…僕はおもり係じゃなくてずっと対等で恋人でありたいと思ってる」
「きょっ恭弥!!!!」
────────ガバッ
「ちょっ!!!!」
「恭弥、大好きっ!」
「!!!!な…今場所…分かってる!?」
「うん、知ってる」
「、凄い恥ずかしいんだけど」
「実を言うと俺も恥ずかしいです」
「………どうするの?」
「とりあえず…」
「ダッシュで!!!!」
「!、」
「はっ…新年早々走るってなに、ン」
「今年も見捨てないで下さい」
「見捨てる訳ないでしょ」
「うん、大好きだよ、恭弥」
「………知ってる」
初詣は毎日ように
(ドタバタ騒ぎだよね)
(それは君だけでしょ、)
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