春稀×雲雀
「逃げないの?」
「あ、忘れてた」
「君が言ったくせに」
「君こそ寝込みを襲うなんてどうゆう了見だい?」
「寝てなかったでしょ?」
「半径1メートルくらいで気づくんだ」
「へぇ」
「でも寝てた」
「僕が悪いって言うの?」
「いいや?そんな事は言っていないよ」
「じゃぁなに」
「そんなに怒らないでよ」
「うるさい」
「短気だねぇ風紀委員長さんは」
「君は気が長いって言うの?」
「うーん、どうだろう。多分変わらないと思うけど」
「なにそれ」
「さぁ?なんだろう」
「(ムムッ)」
「(あ、)」
「風紀委員長さんって」
「なに?」
「可愛いよね」
「なに言ってるの咬み殺すよ」
「それは嫌だなぁ」
「……君くらいだよ僕を可愛いなんて言うの」
「そうかな?」
「そうだよ」
「なんか俺のタイプが特別みたいな言い方だね」
「君のタイプってなに?」
「強い」
「綺麗」
「泣き虫?」
「……僕に当てはまってないじゃない」
「そう?そんな事ないと思うけど」
「僕が泣き虫だって言うの?」
「少なくとも俺にはそう見えるけど」
「咬み殺すよ」
「後最後は、潜在能力の大きさとかかな」
「そんなのわかるの?」
「勘だよ勘。」
「ふーん」
「目利きはいい方なんだ」
「?」
「気に入ったら俺は育てたくなるからね」
「嘘だ」
「うん、嘘だよ」
「……………………」
「面倒じゃない、まぁ本人が希望するので有れば考えてあげなくもないけど」
「じゃぁ僕と闘ってくれるの?」
「どうだろう、考えておくよ」
「………………」
「焦らなくても君とは一悶着有りそうな気がする」
「それも勘?」
「割と当たるんだよ?」
「へぇ」
「久しぶりだなぁ、こんなに他人と喋るのは」
「普段は喋らないの?」
「会話が続かないからね」
「(……答えにくい質問をするからじゃないの?)」
「そう言った意味ではやっぱり気が合うのかな?風紀委員長さんとは」
「草食動物は別なんでしょ?」
「うん、別だよ綱吉はね」
「なんか気にくわない」
「風紀委員長さんも俺の注目株だから綱吉とは別の意味で見ているかな」
「?…わからない」
「解らなくていいよ、わかってもらっては困るからね」
「なにそれ」
「まぁ君も俺の中では別って意味だよ」
「!」
「精々頑張ってねエースさん」
「そんな名前じゃない」
「えっと、雲雀恭弥でいいかな」
「…………………」
「あ、鬼ごっこ忘れてた」
「?」
「じゃぁ捕まえられればいいね風紀委員長さん」
「!」
「(まだ捕まらないよ)」
「(また…逃げた)」
捕まらない鬼ごっこ
(彼は面白いなやっぱり)
(捕まえて借りを返す)
(黒猫さんこーちら)
(!…絶対捕まえる)
(あ、顔が本気だ)