雲雀と南波君
「バッカ近い!」
「君にバカなんて言われたら終わりだよ」
「な!どうゆう意味だよ…!」
「英語19点」
「バカ!言うなよ!!」
「僕が教えた数学は97点なのに」
「助かりました」
「なんで100点じゃないの」
「俺は十分満足してる!」
「…まぁいいけど」
「うん」
「…………」
「な、なに?」
(ち、近い)
「キス」
「ブ─────っ!!!!」
「汚い」
「わっわりぃ」
「つきあってるから出来るよね?」
「………………」
(いやいやいや!おかしい)
「なに躊躇してるの?あの時、舌まで入れたのに」
「バカ黙れ!」
「僕にそんな口聞いていいと思ってるのかい?」
「はい、すいませんでした」
「うん、早く」
「ダメダメ。」
「なにが?」
「全部!」
「本当に早くしなよ、咬み殺すよ」
「〜〜〜〜〜〜!!!」
ちゅ
「真っ赤」
「うるさいよ!」
「どれだけウブなの?」
「バカ」
「悪態付くのに手握ってたらなんかかわいいんだけど」
「かわいいってなに?恭弥の方がかわいい」
「……人の話聞いてた?」
「え?何が?」
「バカ」
「うるさいよ!」
「好き」
「…………………」
「なんとか言いなよ」
「俺、も」
「そんなので真っ赤にならないでよ、襲うよ?」
「俺が襲うの!!」
「……………………」
「え?なに!?」
「よくもそんな恥ずかしい事を大声で言えたね、」
(好きは言えないのに)
「あ…」
「天然鈍感タラシ」
「誰が?」
「君が」
「なっ!」
「なのに好きだとわかったらオープンで独占欲が強い。恥ずかしい事ばっかり言う」
「本人の前で悪口!!?」
「違う、君の事を言っただけ」
「唯我独尊 冷酷 無関心 一匹狼」
「…それ悪口だよね咬み殺すよ」
「天の邪鬼 ツンデレ 実は優しい かわいい 照れ屋」
「…………………」
「俺の大好きな人」
「ば、バカ!」
「仕方ないじゃん!思ったんだから」
「本当に君は…」
「え?なに?」
「僕も君が好きだよ」
「!!!」
「真っ赤か」
「うるさいバカっ!」
繋いだ手は離れる事は無く、真っ赤になった南波は口元を覆い雲雀は南波の肩に頭を寄せた
つまりは好きって事
(恭弥、重いって)
(そのくらい我慢しなよ)