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アーユーベィビィ?



ただビックリしたという言葉に尽きる。だって目の前には…赤ちゃんが居て、あれか隠し子かなんて思っているうちに恭ちゃんこと雲雀恭弥がにこやかに笑いながら「僕たちの子供だよ」なんて言うから余計に驚いた。理由は簡単だ、恭ちゃんは男で俺も男だからだ


「え…嘘!?」
「僕が嘘吐くと思ってるの?」
「だって!俺男!」
「赤ん坊に頼んだんだ、向こうの技術は発展しているらしくてね。僕も興味本位だったんけどまさか実現するとはね」
奏はパニックになった。話によると俺の精液と恭ちゃんの精液を赤ん坊?リボーンちゃんに渡した…らしい。だからあの時コンドーム(?)と言うか酸素カット的な物をつけたのかと思った

だが目の前にいる赤ちゃんを見て顔が緩んだ。それに恭弥も少し目を細ませ微笑んだ

「俺の子供か〜」
「うん、名前どうする?」
「恭ちゃんは?」
「そうゆうのは奏が好きそうだから君が決めなよ」

「じゃ、じゃぁ…奏弥(そうや)にしようよ」
「言い名前だね、決めてたの?」
「あ…うん、本当は凄く欲しかったんだぁ赤ちゃん、だから凄く嬉しい。しかも恭ちゃんとの子供だし、髪の毛黒いから恭ちゃん似だね」
「目と鼻は奏かな、僕も奏が喜んでくれて嬉しい」
「口は恭ちゃんだよ?男の子だからきっと男前になるよ!」

キラキラ光っている目を見て恭弥は奏の頬にキスをした。そして振り向いたと同時に口を塞いだ

「ンぅ」
「ねぇ、」
「ん?」
「赤ん坊がいても奏は僕のだからね、いくら奏弥の口が僕に似てても奏が好きなのは僕の唇でしょ?」
「っ!バカ…恥ずかしい」
顔を真っ赤にさせた奏に恭弥は額に唇をくっつけた。

「恥ずかしくてもいいよ、だって僕は君を愛してる」
「うっ……」
ポスンと奏は顔を恭弥の肩に沈めポツリと呟けば恭弥は顔を上げさせ唇に噛みついた
「……エッチ」
「乳首触っただけでしょ」
「腰も触った」
「君がかわいい事言うからでしょ」
「俺悪くないもん!」
「はいはい、今日いっぱいしようね」
「!しないっ」
「一緒にお風呂入る約束でしょ」
「奏弥いるでしょ!」
「残念だったね今日、奏弥は赤ん坊に預ける約束なんだ」
「え?なんで?」
「僕達じゃ全くわからないから沢田綱吉の母が用意してくれるらしい」

「あ…そうなんだ」
「断ろうか」
「え?」
「奏が嫌なら僕は構わないよ、まぁ僕達の子供だしね」
「あ!あのね…実は恭ちゃんと一緒に子供用品買うの、夢だったんだ…だから」
「じゃぁ決まりだね、そうしよう」
「い…いいの?」
「当たり前でしょ、僕も奏の要望は叶えたいし」
微笑む恭弥に奏は顔を真っ赤にした。そして横で頭を撫でる恭弥に奏はキュンっと心臓が伸縮するのがわかった

「(やっぱり…好きだ、)」



すやすや眠る赤ちゃんを見て奏は顔が緩む
「寝ている間にお風呂入ろうか、どうせお風呂でヤるんだし」
「え゛…」
「ほら行くよ、僕がどれだけ我慢したと思ってるの」
「嫌だ」
「本当に嫌?」
耳元で囁き甘噛みした恭弥に奏は腰が浮くのがわかった

「ンぁっひぅ」
「我慢出来ない」
下半身の熱を奏のお尻に擦り付けるとブルッと奏の体が震えた

「期待してる」
「っあ」
「早く入れて欲しいでしょ?」
「ンン、あっ」
「どっち?」
パンツ越しから指を入れられ声が溢れ出た。恭弥の問いかけに口を開こうとも母音ばかり溢れる


「口と手で扱かれるどっちがいいの?」
「りょ、ほっンン」
「欲張り」
「ひっぁあん」
甘い声を出し始めた奏は暗黙の了解でバスルームに連れて行かれた


アーユーベィビィ?
(奏弥がいるでしょ!)
(でも気持ちいいって言ったのは君だよ)
(だっ黙って!)



──────3年後 奏(25) 恭弥(22)
「奏、おしっこ〜」
「ちょっ待って!我慢」
「むり〜はやくっはやく」
「奏弥、」
「きょーぱぱ…」
「恭ちゃん!奏弥トイレだって!俺今手離せないから連れて行って」
焦った奏は恭弥に頼んだ、恭弥はしゃがみ奏弥に手を伸ばし「おいで」と言うが奏弥の顔はドンドン渋くなった

「奏ーっ!」
「はいはい!もうおしっこ自分で出来るでしょ?」
抱きかかえた奏は恭弥と目が合った。そして恭弥はムカついたのかぶちゅーと奏にキスするとそれを見た奏弥は泣き出した

「なっな…な!」
「フン」
「?……あーもう泣かない!」
明らか機嫌が悪い恭弥を横目に奏は奏弥を連れてトイレに直行した







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