はとこときょうや
男にしとくには勿体無いくらいの才色兼備。大和撫子、容姿端麗。
そんな言葉が似合う奏は僕の恋人だ。そして僕は奏が好きすぎて仕方ない、でもそれを悟られるのはあまりにも滑稽で恥ずかしいためつい逆の態度をとってしまう。
でもその態度に奏が気づいているかどうかは謎である。
「きょーちゃん朝だよ?早く起きないと遅刻するよ」
寝起きがよくない僕でもすんなり起きれる奏の声は凄くいいと思う
もそっとベッドから下りれば奏はにっこり笑って「おはよう」と言って来た。それになんだか気分が良くなって来たがそれを知られるのが恥ずかしくなって僕は冷たく「………おはよう」と言った。
それが僕の朝の行事である。
昼になれば、奏はお弁当を届けに来てくれる。奏のお弁当は凄くおいしい。顔には出さないけど、一番のお気に入りだ
─────コンコン
「(来た!)……誰?」
「俺、あ…えっと奏です」
「入って」
「失礼しまーす」
ガチャっとドアが開けば少し胸が高鳴った
「今日は純和風にしてみました」
にっこり笑う奏に恭弥は表情を出さないないようにし「ありがとう」と言った
「奏、」
「なぁに?」
「……何でもないよ」
「?」
「おいしかったよ、」
「うん、よかった」
にっこり笑う奏に恭弥は思いっきり顔を逸らした。
「?どうしたの?」
「っ!!なんでもない」
近づく奏の腕を払いのけた
「…………………」
「あ、」
「恭ちゃん?」
「用がすんだら帰ってよ」
「あ…うん。そうだよね」
「……………………」
気まずそうに奏はそう言って応接室を出て行った。
去る背中を見て恭弥はため息をついた。
───────またやってしまった。
つい維持を張って奏にヒドい事をしてしまった、だって仕方ないじゃない。奏の方が年上なんだから、僕だって余裕みたいなのをみせたい。でもさっきのはやりすぎだろうか?これが他人ならどうでもいい、だけど奏にはそんな事をしたくない
(矛盾してる)
「おかえり恭ちゃん」
「ただいま」
「先にお風呂にする?それともご飯にする?」
後ろを向きトントンと野菜を切る奏の背中を見つめて抱きしめた
「恭ちゃん?」
「奏を食べたい」
「あの〜恭ちゃん」
「キスするよ」
「───…うん」
(かわいい)
9:1の飴と鞭
(ツンツンして嫌われたくないじゃない)
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お待たせしましたあ!
結局ツンはなかった←
すすすすすいません!!(´;ω;`)
はとこと恭ちゃんは意志疎通してるよ(笑)なんやかんや言ってはとこは恭ちゃんを溺愛して恭ちゃんはそれ以上に溺愛してるという←
ありがとうございました!
飛呂
20081201