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きょうやとはとこ
僕には付き合っている人がいる。
凄くかわいいし、優しいし僕が長い間片思いしただけある、才色兼備と言う言葉がよく似合う男の子だ。



────────…男の子だ。
僕より3つ年上のはとこ
可愛くて僕の大好きな恋人




『私、年下無理ー』
「!!!!」

『私、包容力ない人無理無理』
『あーわかるぅ、年下が彼氏は頼られるから嫌』
『頼られるより頼りたいよねえ』



「──………………」









「…ゃん」
「─────…ちゃん」





「恭ちゃん…!!」
「!!!!」

勢いよく名前を言われ恭弥はビックリして奏の方を見た


「どうしたの?」
「別に」
「そんな風には見えないけど」

「なにも無いって言ってるだろ」
「なに怒ってるの?」
「怒ってない」

ムッとした顔で奏を見る恭弥に奏はむぅうとなり恭弥のおでこをツンと押した


「…なにするの?」
「恭ちゃんなに考えてるのかなぁと思って」


「別になにも考えないよ」
眉間にシワを寄せぷいっとそっぽを向く恭弥。

言えるはずがない、付き合ったはいいが奏は自分の事が好きなのかとか、年下が嫌じゃないかとか、包容力足りてる?とか考えてたなんて言ったらやっぱり子供と思われる

それが嫌だ。


「恭ちゃん」
「なに?」

「なんかあった?」
「なにもないよ」
「俺には言えない事?」
「そんなんじゃない」



「じゃぁなに?」
「奏は年下とかどう思う?」
「どうって?」
「───…奏の意見を聞きたい」



「?別にそんなの関係ないんじゃない?」
「包容力とかは…?」
「包容力!?あって損はないけど別にこれと言って必要視してなかったかな」

「奏はどんな人がタイプなの?」
「タイプ?…好きになった人がタイプかなぁ」

笑う奏に恭弥は頭を傾げた
「言っている意味が分からない」
と恭弥は奏を見て言うと奏はフフフと笑い恭弥の頭を撫でた。


「子供扱いするな」
「してないよ」
「嘘だ、奏はいつも僕を子供扱いしてる」

「そんなつもり無いんだけどな」
「もういいっ!!」

ぷいっと顔をそらし立ち上がり奏から離れた、奏は全く訳が分からず恭弥を引き止めようとしたがタイミングをつかめず、怒るている恭弥を引き止められなかった


「(…なんで怒ってんの?)」

なんであんなに怒っていたのかな?
横にいる恭ちゃんを見れば不機嫌そうに座っている。謎だ、なにに怒ってるかさえもわからないし…本当に謎だ



「恭ちゃーん?」
ベッドに座り恭弥にもたれかかりツンと頭を押した

「恭ちゃん、」
「なに?」
「なんで怒ってるの?」
「別に怒ってないって言ってるだろ」

「…眉間にシワを寄せながら言われてもね」
そう言われて恭弥はバッと顔をそらした


た…ぶん。俺の事嫌いでは無いんだろうな、恭ちゃんは嫌いだったら無視するタイプだし…だったらなんで怒ってるんだろ?
怒らす事をしたのかな?



「恭ちゃん」
「…………………」
「ねぇってば」
「……………………」

「恭弥っ!」
「!!!!!」
強めに言えば恭弥はビックリしたようにこっちを向き、また目をそらした


「なんで怒ってるの?いい加減言ってよ」
「(…奏が僕の名前呼び捨てにした…!)」
恭弥はその事で頭がいっぱいで、心臓がバクバク言っている。でもそれに気づかない奏は少し顔を歪めて「俺は信用できない?」と横で零した


「え?」
「だってそうでしょ?恭ちゃん俺の事みないし…なんで怒ってるのかも言ってくれないし!」

「だから別に怒ってない」
「じゃぁなに!?」
「それは………」
「うん、」



「奏は付き合うんなら年上がいいのかなって思っただけだよ」

「………………へ?」
「そうゆうもんなんだろ?自分より包容力とか…欲しいんじゃないの?」

恭弥が言い切って目線を奏に合わすと奏は全くわからなさそうに首を傾げながら重たい口を開いた



「……女の子ならそうゆうの考えるかもしれないけど、俺男だし…どっちかと言うと恭ちゃんの方が包容力とかあると思うんだけど…?」


「なにそれ?」
意味がわからないと言った風に奏を見る恭弥に奏は複雑そうな顔をしながら


「だから!恭ちゃんは十分大人っぽいから…!そのままでいいんだよ!!!」
と言った

「……………」


「そっそれに!俺は別に恭ちゃんがバカでも包容力無くても、好きだから…好きだからっ!一緒にいてくれるだけでいいの!!!!」

「(ズキュン)……奏」

言った後に見事に真っ赤になった恭弥は奏の言葉に感動しながら奏に抱きついた



「僕がバカになったり包容力を無くすわけ無いでしょ」

「……そっそうだけど!」
いつの間にか上機嫌になっている恭弥に若干追い詰められている奏



「そうだね、君は僕が好きだったのを忘れていたよ」
「なにその言い方…否定出来ないのが一番ツラいけどさ!」


「いっその事一生、奏が僕以外好きにならなければいいのに、」

「なっ!!!〜〜〜…バカ…!」
真っ赤になった奏の頭に顔を寄せながらチュッとキスを贈った



「僕は君以外、好きにならないけどね」



好きなタイプと僕
(不安は自然と君が取り去ってくれる)



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お待たせしましたー!
雲雀さんははとこに対して凄い頑張ってるイメージです。なんでもこなせる雲雀様ですはとこにゾッコンだから(←)自分の経験値のなさに歯がゆくなってればいいさ!(謎)
ご協力していただきありがとうございました!


飛呂
20081127



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