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目を閉じればきみが浮かぶ。だから今日は、眠れない。



「はい出来た〜」
「銀さん頭いいから」
「だったら俺のテスト落とすなよ」
「気が乗ったらね」

「常時乗れ」
ポンポンと頭を撫で群青は「きりーつ」と言い銀時の脇を掴み立たせた

「!!?」
「はい行きますよー」
「まだ行くとか行ってねぇ!」
「残念ながら坂田銀時くんは渡瀬群青様に目を付けられたのだよ」

「なに言ってんのー!?何言っちゃんてんのー!?銀さん認めねーよ!」
「まぁまぁ、美味しい物食べよーなぁ」
「っ!」





「はい、出来上がり〜」
「………チャーハン」
銀時は目の前に呆然と見ていた、土方も総悟も机の物を見た

「なんですかィ?新人さん、群青のチャーハン食べた事有りやせんか?絶品ですぜィ」

「良く言った総悟、まぁ餃子はあの有名なヤツだから」
「………………群青」
「トシ!マヨネーズかけたら殺すぞ」
「……………群青の料理はかけねぇよ」
土方はスプーンを持ってそう言えば群青は頭をがしがしと撫でた

「坂田も食えよ」
「いや…その、俺」
「ん、」
ドンっと置けば銀時はビックリして顔を上げた

「食い終わってからなら別にいーよ、トシだってそうしてるから、な?トシ」
「?あぁ」
「なんで俺の…」
「お前ちょー甘い匂いするから」
ほら食えと享受する群青にそれを食べれば銀時はばっと顔を上げた

「うまっ!」
「だろ〜よっしゃっ」
「おい坂田、いつまでいんだよ」
「坂田は俺ん家で住むんだよ」
「えっ!」
「お前らもしばらく俺ん家いたじゃねーか」
群青は土方と総悟に言えば黙り込んだ、そう彼らは家が近いのに約半年ずっと彼の家に居たのだ、彼は面倒見が良く居心地がいい。親を知らない彼らにとっては母親に近い


「そろそろゴリさん来るんじゃね?」
「ワハハハ呼びましたかな」
「「「「呼んでねーよ(でさぁ)」」」」
「えぇ!?酷っ!」
「はい、ゴリさんの分」
「あぁいつも悪いねぇ、てかゴリさんって俺!?」

近藤は土方と総悟を連れて玄関で騒ぎながら帰った


「………………」
「どうした坂田?」
「いつも来るの?」
「そうだなぁ〜週5くらいかな?もう弟みたいなもんだから」
「へぇ〜」
銀時は頬杖をついた、それに群青は横に座りチラリと銀時を見た

「坂田は家に帰りたくねーんだろ?」
「な、んで?」
「そんな顔してたから、兄ちゃんだけって書いてあったしなぁ」
「………………」
「坂田〜大丈夫か?」
がしがしと頭を撫でれば銀時は「やめろよ」と言うが群青は笑いながら頭を叩いた

「群青」
「コンビニ行くか」
「え!?」
群青は銀時を連れて最寄りのコンビニに寄るが制服姿はマズいので、ジャージを貸した

「なんで俺より足長げーんだよ、ムカつくなぁ」
「銀さん男前だからね」
「まぁモテるわな、女誘うんなら自分とこで誘えよ?ヤリ中の声聞いて気まずくなんの嫌だからな!」

「遊び飽きた」
「じゃぁ真面目に勉強しな、それかちゃんと恋愛するとかな?」
「群青は恋愛とかすんの?」
「あー俺?最近してねぇな、」
「ふーん、モテそうなのに」
「モッテモテだから俺はっ」
「じゃぁ群青、俺と付き合ってくれる?」

「バカか」
「………………」
「?坂田…?」
「…なんでみんな下の名前なのに俺だけ名字なの?」
「………銀時?って言われたいの?」
「!嫌、別に」
じとーっと見られて銀時はぷいっと顔をそらした、そらした顔がやけに赤く見えるのは気のせいだろうか

「案外…可愛いよな、銀時って」
「笑うんじゃねぇ!」
「だっだってっ!ぷくくく」
笑えば銀時は顔を隠して空を見た、そう言えばこんなに晴れた気持ちになるのはいつぶりだろうか、まだ笑いが収まらない群青を一発殴ってカゴにイチゴ牛乳を3本ほど入れると「甘いもん好きなの?」と聞かれ大好きと答えていた


「かーわいいね、銀時」
「うるせぇっ!」
「はいはい、家帰ったら勉強すっからな」
「え゛っ」
「銀時くんが国語の教え方が悪いと言ったので群青先生は改善しよーかと、で一番結果が分かるのはお前の点数なんで!協力よろしくな」
そう言って笑えば銀時は「ヤだよ面倒くせぇ」と言ったがすかさず群青の締め技が出てあえなく了承する事になった


「はい銀時くん、」
「?なに」
「半分持ちな」
「しゃぁねぇな」
そう言えば群青は「エラい」と言って頭を撫でたのでそれが少し嬉しくなってまた悪態をついたが群青はずっと笑っていた

「(……………綺麗、だな)」
一瞬そう思ったがブンブンと頭を振ってそれを散らした

「どうした?銀時」
「なっなんでもねーよ!」



目を閉じればきみが浮かぶ。だから今日は、眠れない。
(いい匂いするし、笑顔可愛いしなんて思うのは可笑しいだろ、と自制した)








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