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もしこれが恋ならば



それは教師歴3年目の春だった。
言っておくが俺は教師だが身なりは有り得ないくらい派手だ、いや元からなんですけどっちょっとコンプレックスなんです
髪は真っ黒なんだけど!瞳が濃い紫と薄い紫、軟骨に空いたピアスや耳朶のピアスはチェーンで唇を繋ぐ、もう不良だ。

「痛い痛い、総悟引っ張んな」
「なんですかィこりゃぁ、失礼しやした。引っ張られる為にあると思いやした」

「そんな訳ないから!つーか席につけぇ」
シャツとネクタイをし黒いズボンを少しすだれさす姿は学生に近い、身長は175なのだが彼は童顔とまでは言わないが若々しい顔をしている、25歳だ


「はい、HR始めっから席につけ〜」
そう言って席見るが1つ空いている

「誰だ〜入学式に遅刻する奴は!減点だな〜これは減点だわ」
「えぇーと坂田銀と『バリーンっドッガシャン』……」
いきなり飛んだドアから白いふわふわも一緒に飛んできた

「くっそ、殺す」
「1年の分際ででしゃばんじゃねーよ」
むくっと立ち上がる白い頭の横を通り過ぎた黒は6人の男子を殴っていた

「うるせーんだよカスが!なに新入生イジメしてんだ!つーかHRの邪魔すんじゃねーよっ」
跳び蹴りが綺麗に決まった

「先生が生徒いじめていいのかよっ」
「愛の鞭だっつーの」
「痛い痛い痛い痛いっ」
「ざんねーん、先生は痛いって言われるとちょー嬉しいんだよね」

「ドッえす!」
「じゃぁお前がドえむになりな」
にやりと笑い腹を殴った

「はぁーい帰って下さーい」
「ちっ群青のクラスが良かった」
「はいはい、そりゃー嬉しいけど俺は嫌だからねぇお前の世話とかしねーから」

ポンポンと頭を叩き「もうすんなよ」と言った
呆然と立ち尽くす白頭に群青は赤くなった頬を見て保健室へと促した

「つーことで新八、進行しとけよ」
「えぇなんで僕が!」
「お前が一番出来そうだからだよ」
そう言ってその教師は白頭の手を掴み保健室へと連れて行った

「………誰」
「お前の担任の渡瀬群青だよ、坂田銀時くん」
「…群青」
「お前今日、居残りだからあれ直してから帰れよ、つーか教師して入学式で遅刻するわ暴れるわ…初体験をありがとーだから!はい、出来た」

群青は絆創膏を貼り頭を叩いた


「明日、遅刻すんなよ、つーかもう暴れんなよヤンキーが」
「お前の方がヤンキーじゃねぇの?」
「まぁ、過去の話ですよね」
群青は笑って懐のタバコを取り出した
「吸っていいのか?」
「えー坂田も吸うか?」
一本出すと銀時はそれを受け取った

「あんま吸うなよ?肺やられっから」
「じゃぁタバコ薦めんな」
「まぁまぁ、共犯者みたいな?つーか綺麗な銀髪だな、」

「…………初めて言われた」
「あーマジで?でも綺麗だよ、凄く」
にっこり笑い頭を撫でる姿に銀時は目を奪われた

「……あんた」
「んあ?」
「あんたの方が綺麗だよ」
「そりゃどーも」
「おい、そこでなにしてんだ」
「やっほーい晋助、まぁしーって事で」
群青は人差し指を口元に持って来てジェスチャーすると高杉は呆れたように笑っていた

「変わんねぇよな、お前も」
そう言って煙管を出す高杉に銀時はビックリしていたが彼らはこれが普通らしい

「さぁてと坂田戻るぞ」
灰皿にタバコを押し付け保健室を出て行った、高杉は2人を交互に見て口端を上げた




「えーと坂田、なんでお前こんな頭いーのよ?」
「銀さんバカじゃねーから」
「いや、ね?なんで俺のテストだけ2点なわけ?国語だから、日本語だから!もう文化じゃん?これが神楽だったらわかるよ?でもアイツでもちゃんと赤点回避してるから!土方なんて嫌味かくらいに俺のテスト全部100だからさ〜」

「教え方下手なんじゃねーの」
「うっわ!最悪、ちょーヘコんだ」
一週間もたたないうちに群青は銀時のおもり役決定になった

「坂田よ〜どこがわかんねーんだよ?」
「………全部?」
「つーかどこで2点とったのよ?そこ気になるわ」

解答用紙を見て群青は唸っていた
意外にも群青は生徒思いで熱心なのだ、銀時は頬杖をつきながら問題用紙を見つめた


「俺の問題そんな難しくねーだろ?」
「簡単だよ」
「ったく、なんでそんな事すっかな?落としたらお前が損するだけだろ?」

「…………別に」
「お前なぁ」
その瞬間、ドアが開いた

「今日どーすんだ?っあ悪りぃ」
「おートシ、今日食べいくか?」
「あーわかった、」
「迎えに行くわ」
「いつもの所にいるから」


「先生が個人的に生徒と会っていーのかよ」
「トシも総悟も俺の弟みたいなもんだよ、家も隣だしな坂田も一緒に来るか?」

「いらない」
「トシ〜坂田今日、俺とこ泊まるから」
「言ってねーから!」
「家庭訪問みたいな、ね?」
「俺なんも言ってねーじゃん!」
頭を撫でながらまぁまぁと笑う群青に銀時は焦りながら土方を見るが土方は銀時を睨んでいた

「……………」
「トシ、なんつー顔してんの?坂田にそんな顔すんなよ」
「……別に」
土方はふいっと視線を泳がした、それに群青は立ち上がり頭を撫で2、3呟やけば土方は顔を赤くして「わかった」と言い部屋を出た

「じゃぁそれ解いてから食い行こーなぁ」
にっこり笑えば銀時は顔を逸らした

「っなんなんだよ」
「?はいはい、解こうな」



もしこれが恋ならば
(一目惚れってヤツか?)








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