[携帯モード] [URL送信]

可憐少年
複雑恋模様


「たーいく」
ブレザーを脱ぎセーターを脱ぎ着替える彗星。隣で着替える颯真は真っ白で程よく筋肉のついた体
それを直視した颯真は目のやり場に困っている。

ピンク色の突起が目に入りドクリと心臓が鳴る。しかも心臓だけなら良かったのだが違う感じに熱が動いた



「(…欲情、するなよ自分)」

「そうちゃん行こ」
「あ、あぁ」
キョドった返事は彗星に気づかれる事は無かった。


「ほーきちゃんっ」
「うわ…黎人」
「………………」

「そんな睨むなってぇ」
「えーお前も一緒?」
「なにか不満でもあんのかよ〜」
「まっ待ってよー!!!黎人ぉ」


「あ、真白」
「え?あれ?彗星ぃ?」
「じゃぁA組だけで体育すんの?」
「そうなんじゃねぇの?」


「彗星」
「あ、そうちゃんゴメンね?これ渡辺真白。黎人と同じクラスで俺の中学時の先輩、でこっちが俺と同じクラスの日暮颯真、そうちゃんは徒名だけど真白は呼んだらだーめ」


「彗星まで僕、いじめる」
うりゅっと目尻に涙を浮かべ彗星に抱きつく真白。彗星はもう慣れっこで黎人も慣れっこだが颯真は違った。
甘え抱きつく彼に颯真の眉は激しく寄り彗星の腕を引いた


「?どうしたの、そうちゃん」
「…………………別に」
「本当にツンデレだねぇ君」
黎人が言った瞬間、颯真はキッと睨みつけた。すると黎人は「おー怖っ」と言うと颯真は不機嫌そうに彗星の腕を引いたままその場を離れた

「え?そうちゃん!?」
引きずられる彗星に黎人は顔をしかめた



「本当に女王様はぁあ゛!!!」
「彗星の事好きなんだよねぇきっとあの子。黎人ライバル増えてるぅ」

「うるさいっ!」
「また僕に八つ当たりするしぃ」
「あーもう、しかも彗星はアイツみたいな女王様タイプ大好きだから余計になんか嫌!」
「好きだよね、彗星はあんなタイプ。気の強い真面目ちゃん」

「なんでライバル増えるかなぁ!!?」
頭を抱え唸だれている黎人に真白は、だったら付き合うの1人にしなよと思ったが今言えばとばっちりが来るので言うのを止めた。




「真白のボケ」
「ほらまた僕にあたるぅ」
「だって彗星のタイプだぞ!?わかってんのかお前!綺麗な髪、一見冷たそうなのに気に入った奴にしか笑みを見せない、暴言吐くのに照れ屋!!しかも懐いたの彗星だけ!どーよこれ!!」

「ツッコむとこいっぱいあるけど、それどうやって調べたの?」
「日暮颯真公式プロフィール」


「…………………」
「お前今バカだと思っただろ」
「いや必死なんだなぁってぇ」

「バカにしてんじゃねぇか!!」
「いたーいよ黎人!!!!」
真白の叫びは数分に渡って響いた





 *

「そうちゃん?どこ行くの?」
腕を引っ張られなされるままな彗星は颯真にそう言った。


「………別に」
「しんどいの?」
「違う」
「体育サボる?」
「サボるのはダメだ!」
俯いていた颯真はその言葉に顔を上げて否定した。颯真の目に映ったのは満面の笑みを浮かべる彗星だった



「やっとそうちゃんになった」
「え?」
「だってさっきからなんかイライラしてたみたいだったから」
「………別に」
むーっとした顔で俯く颯真は唇を噛み締めていた。それに彗星は手を伸ばし颯真の唇を触った


「!!!!」
「噛んだら痕残るよ?ほら、ね?ダメだよ」
近づく顔に颯真は急いで顔をそらした。それに彗星は首を傾げ顔を覗き込んだ


「やっぱり具合悪い?」
「違っ!」
「、この距離ってキスしちゃいそうだよねー」
にこっと笑いとんでもない事を言い出した。颯真はビックリして声が出ない、それに彗星は笑いながら「しちゃおうかーアハハ冗談だよ?」なんて言ったがハプニングが発生した



「うわっ!!!!!」
ちゅっ


「え…?」
「あ、」


複雑恋模様
(今…彗星とキス…した?)




第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!