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夢を見る少女は
[黒子/夢主/@]「プレゼントはモノではなく...」

今日は1月31日。明日から2月ですか。

カレンダーを見れば1月は今日で終わりだと知る。3学期に入ったばかりの時より学校慣れしているわけだ。もう1ヶ月経ったのか。
それにしても寒い。マフラーや手袋にもう少しお世話になるかな。

何て考えながら家を出る。



『黒子、おはよ。』


「おはようございます、勇花。」



外に出ると幼馴染の勇花はもう待ってました。僕達は家が隣で小さい時からずっと一緒でした。小学校からずっと一緒の学校で何故か同じクラスと言う腐れ縁。

---まぁ、僕にとっては好都合ですが。



『?何ぼーっとしてんだ?急がないと遅れるぞ。』


「はい。急ぎましょう。」



言葉遣いや態度は女らしいとは言えませんが、本当は心の優しい子です。誤解され易い正確ですが、バスケ部の皆さんには溶け込んでいるようです。

バスケと言えば中学時代に、


「あれがテツの幼馴染かよ?」

「はい。」

「黒ちんとは違って目立つねー。」

「俺もそう思うッス。」

「黄瀬君黙って下さい。」

「っぐ、何で俺だけ膝カックンするんッスか!」


...懐かしい思い出ですね。そう思えば僕達は道は違っても、こうしてまた同じ学校に通っている。



『黒子?黒子ってば!』


「えっ?すみません、ぼーっとしてました。」


『もう学校着いてるぞ?そっちじゃ校舎。朝練すっぽかすつもりか?』



リコさんに怒られるぞ、何て言って体育館に入っていく。僕も校舎に向けていた(向けてた覚えはないのですが)足を体育館に向けた。



---パパーーーンッ

‐‐‐ガチャ



何か開ける前に音がしたと思ったら小金井先輩がしまったっと言う顔を。とっさに後ろに隠したものは使用済みのクラッカー。




「ちょっと小金井くん!---ごめんね黒子君。サプライズのつもりだったのに。」



みんなが苦笑いしている中カントクが一番にお祝いしてくれた。



「ありがとうございます。」


「プレゼントもあるわよ!」


「何ですか?」



プレゼントまであるんですか、楽しみですね。

何て考えているとカントクが僕の前に出したのは勇花。



「?どう言うつもりですか?」


「えっ?どう言うつもりも何も、勇花ちゃんがプレゼントよ。」



あんた達両想いなのにくっつかないから見ててイライラするのよ。そう言いカントクが前に出す勇花にはさっきと違い頭に赤いリボンを付けたいた。



『えぇっと。私がサプライズパーティー企画したんだが、まさかこうなるとは思ってなかったんだ。だからその...。』



ゴニョゴニョと呟き顔を赤くする勇花。僕達両想いだったんですか。
告白すれば幼馴染と言う関係が壊れてしまいそう。ならいっそ告白せずに相手を支えてあげよう。そう思っていたのは僕だけじゃなかったみたいですね。





僕への誕生日プレゼントはモノではなく愛しい彼女。
どんな物にも変えれない、世界で一人のたった一人の大切な存在。








(ところでケーキ食わねーか...です。)

(ちょっとバカガミ!空気読みなさいよ!)




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あきゅろす。
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