夢を見る少女は
[青峰/夢主/@]「俺の家族」
勇花 と結婚して七年経った。
今じゃ四人家族になった俺ん家は賑やかで仕事だって苦になんねー。
そんな俺の日課は仕事帰りにテツと火神がやっている保育園に子供を迎えに行く事だ。
「「「ただいまー」」」
『お帰りなさい。大ちゃんお仕事お疲れ様。二人はちゃんと手洗いうがいして来てね?』
「「はーい」」
子供と家に帰ってきたら可愛い奥さんが待っている。
今じゃ珍しいらしーけど、俺ん家じゃ普通で新婚生活みたいな日々がまだ続いてる。
「俺が家に帰ってきたら何だっけ?」
『きゃっ。...やらなきゃいけません?』
子供らが消えていったドアに向かい足を進める 勇花 を後ろから抱きつきストップさせる。
ってか“きゃっ”って何だよ。毎回の事なのにまだ慣れねーのかよ、俺の可愛い奥さんは。
「ほーら、早くしねーとあいつら来るぞ?」
『うぅ...分かりました。ちゃんと目、瞑って下さいね?』
「おぅ。早くしろ」
大人しく目を瞑ってやるとの吐息が顔に掛か る。
ぜってー 勇花 顔赤いだろうな、見てー何て悪戯半分で目を開けると同時に聞こえるリップ音。
『っっ、急に開けないで下さいよ!』
「わりーわりー」
ぷくぅと頬を膨らます 勇花 の頭をポンポンとすると奥からあいつらが走ってきた。
「あー!パパとママがチューしてるー」
「えぇー!ママずるい!パパー私にもー」
『もう!バレちゃったじゃないですか!』
こんな家族がいるから、俺は家に帰って来るのが楽しくて仕方がない。
勇花、こんな俺だけどずっと傍にいてくれよ。
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