恋動 アドレス帳を開き、発信をおす。 指が緊張で少しふるえていた。 ……… 『もしもし!?』 「あの…ごめんね?怒ってる?ラビ…」 『ううん。ユイ、どしたさ?』 「あの…あたし、伝えなきゃいけない事があるの」 『俺に?何?』 「好き。付き合ってくれない?」 『マジ…?』 「あ、無理にじゃないし、返事はまだいいよ…?」 『俺も好き。今出れる?』 「うん!!」 『じゃ、行く。じゃね』 「うん。待ってる」 …… あぁ、緊張した…。 でも、まさかラビがあたしを想ってくれてたなんて。 ラビを選んでよかった。 これからはラビがあたしの彼氏!? これ以上嬉しいことないよw すぐにラビが来てくれる。 外出なきゃ。 カチャ 「っ!!」 「アレン!?」 部屋のドアをあけると、横にアレンが立っていた。 「ユイ……、ラビのトコ行くんですよね?」 「うん。え…??アレン??」 アレンがいきなり抱き付いてきた。 キスしそうなほど近づいたアレンのきれいな顔は悲しそうだった。 「どうしてラビなんかが…」 「アレン…?ごめんね…。あたし、行くね」 抱き付いてきたアレンからゆっくり離れた。 アレンのあの顔を見ると、なんだか罪を感じてしまう。 だから、見てるのが辛かったから、すぐに走って家を出た。 兄のハズのアレンに、少しドキドキした… ラビを待っていると、ユウが来た。 「ユイ…、お前、ラビと付き合うんだろ?」 「そうだよ。なんで知ってんの?」 「さあな。モヤシいるか?」 「いるよ」 「さんきゅ。じゃーな」 ユウは、さっさと家に入って行った。 *前次# |