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恋祭*前


夏。



それは、恋の季節――




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「夏休みです!」

「はい、そうですね」

「あっ、アレン!!」

「はい?」

「今日神社でお祭りあったよね?」

「そういえばそうですね」

「リナリー達誘って行こうよ!」

「…まさか、」

「ラビとユウも!」

「やっぱり…。僕は二人で行き「もしもしリナリー!?今日の神社のお祭り一緒に行こ!」


言い終わる前にユイは携帯を手に取り、リナリーに電話していた。


『いいわよV
じゃあ、神社で待ち合わせねV』

「やったぁ!!じゃ、あとでね〜」

『えぇ!じゃあね、ユイ』


ピッ


「次はラビに…」


〜♪〜♪〜♪〜


「着信?…ラビだ」

「ラビから!?あんの馬鹿兎、まさか…」



「もしもし?」

『あ、ユイ?今日の祭り一緒に行かね?』

「いーよー!丁度ラビ誘おうと思ってたの!」

『マジ!?』

「アレンとリナリーと、ユウも誘うから!」

『チッ』

「ん?舌打ち致しました?」

『なんでもないさ!楽しみにしてるさ!』

「良かった!じゃあねV」


「もしもーし、ユウ?」

『ユイ!?』

「今日のお祭り、一緒に『行く…』

「分かった!アレンとリナリーとラビいるから!」

『チッ』

「舌打ち致しました?」

『なんでもねぇ』

「じゃ、あとでねV」

『あぁ』




「・・・ユイ?」

「ん〜?」


ユイは、携帯を机に置き、僕の方に振り向き、首をかしげた。
可愛い。


「…誘い過ぎです。神田まで誘う事ないでしょ?神田はユイの事……ぽい…ゴニョゴニョ…」

「なによ〜?聞こえない〜
いーのいーの♪楽しまないとぉ♪」


"絶対神田は君に惚れてます。"

なんて、言えませんよ…



「じゃあ、用意用意!」

「あ、はい…」



********



「リナリィィーV」

「ユイーV
あら、ラビ達居たの?」

「「おう」」

「ユイに変な事しないでよ!」

「なーに言ってんさ!俺がするわきゃないさ!あとの奴等は知らないけど」

「しねぇよ」

「しませんよ(ニコ)」


なんかアレン最近異様に黒い笑い多いさ…
なんか…した…っけ?


「そお?そんならイーわV
 まっラビには度胸無いかしら?ニッコリ)」


なんかリナリーも…黒い笑い…?
もしなんかやったら確実死刑だ…


「じゃ!行きましょーか!」

「そうね!」


リナリー…夏祭りに女同士で手をつないで歩くこたァねぇだろ…


「おいモヤシ!あいつをあいつから引き離せ!」

「意味分かんないんですけど。あいつがあいつ?どいつがドイツ?」

「ふざけんじゃねぇ。リナリーをユイから離せっつってんだこのヤロウ」

「あー…殺されますよ」

「お前行け」

「いや…こういう時は…」



「「馬鹿ラビ!」」

「……」


酷いさ…… こんなかじゃ俺が一番頭いいと思う。
二人シテ……二人仲良く…何企んでんさ?
珍しい…。きっと間も無く雨ふってきて祭中止さ〜


「……なんさ…」


「「お前がリナリーをどっかにつれてったすきに俺が」僕が・・・」

「なになにぃ??入れてよ」

「なにしてんのかしらぁ??」

「げっ・・ ユイ、リナリー」

「おしおきしなきゃね♪(黒笑)」


・・・

「「「ぎゃーーーーー!!!」」」


****

「痛いさ・・」

「「うるせぇ!」」

「何怒ってるんさ!!」

「馬鹿ですか!!結局ユイはリナリーとどっか行っちゃったんですよ!?」

「あ、そっか。・・・そういやリナリー、途中で帰るって言ってたさ」


「「!!!」」


「・・・手分けして探すか(早く探しださねぇと・・!)」

「いいですね!(待っててください、ユイ!僕が絶対見つけますから!)」

「分かったさ!(俺が最初に探し出すさ)」









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