恋始
「アレン」
「何ですか?」
「私達、ずっと一緒だよ」
「はい。ずーっと一緒ですよ」
「アレン、長生きしようね」
「そうですね。ずっと幸せに暮らしましょう」
*******
数年後・・
「ぎゃーー!!!!遅刻ーー」
AM 8:10
アレンとユイは、今日こそは7:30に起き、朝ご飯を済ませ、出かける・・予定だった。
しかし、8時に起きた上、この白髪の双子の兄・・アレンのせいで遅刻する可能性100%に達してしまった。
「ほうひはんへふは!?(どうしたんですか!?)」
「何してんのアレン!!遅刻するっ!!」
「は?見ての通り朝ご飯を・・ってもうこんな時間!!」
「朝ご飯はもう良いから!!」
「あっ待って!!まだサラダとデザートが・・」
「早く片付けて!!(怒)」
「はいはい・・」
アレンは、サラダとデザートを全て口に入れ、皿を洗う。
****
「行きますよ!」
アレンが自転車にまたがり、ユイが後ろに乗る。
「いいからとばせ!!」
出発!!
自転車は勢いよく進み出す。
****
教室につくと、奇跡的にまだ先生・・ブックマン、通称パンダはいなかった。
「ラビおはよぉ!」
「お、ユイちゃん遅刻か?」
「アレンのせいよ」
「ラビ、おはようございます」
「はは、おはよぉ」
カラッ
教室のドアが開き、パンダが入ってきた。
「ウォーカー!また遅刻か」
パンダは、溜め息をつきながら、出席簿につける。
「そんなぁ・・」
アレン恨む・・
「・・今月8回目だ!たるんでおるぞ。座れ!」
「「はぁい・・」」
ガタッ
一緒に席に座った。
「今日も寝坊さ?」
「間に合うハズだったのにぃ・・」
「朝ご飯食べなと保ちませんよ」
「あんなにいらないでしょ!」
「いりますよ!」
「ウォーカー!!」
突然パンダが怒鳴った。
「「はい!?」」
「黙っとれ!!(怒)」
パンダの怒鳴り声が耳に響く。
「「はーい」」
「うるさい!パンダ」と怒鳴りたい。どんなにスッキリするか…
*******
「ったく、いつになったら遅刻癖直るんさぁ?」
俺が問うと、アレンとユイが顔を見合わせる。
「アレンが朝ご飯減らせば」
「それは無理です。ユイが早起きすればいいんです!」
「無理。じゃあ早く食べろ!」
「味わうことが大事なんです!」
「張り合ってるぅ〜」
これは、日常よくある光景。
「2人はホントに仲良いさね〜」
「「はい?!」」
すごい形相で振り返ってきた。
全く似てるさ。
「な・・なんでも無いさ」
殴られそうだからもう言わないさ・・
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