三日目 ザンザスが、カップラーメンを食べるのを誰が想像できようか?きっと誰も想像しえないだろう。あのヴァリアーの人達だって。 綱吉は学校から帰ると、朝に教えていた通りにザンザスがカップラーメンを食べたか聞き、そしてそんな感想を抱いた。 ザンザスと暮らして三日目の夜。 「…今日の晩御飯どうしよう」 綱吉はそんな専業主婦が悩むような問題にわずか中学生ながら悩んでいた。 「ツナヨシ」 「えっ、ははは、はい?」 キョドる綱吉にザンザスは続けて話し掛けた。腹減った、とお腹を押さえている。その服装は綱吉の父の「沢田家LOVE」とでかでかとプリントされたTシャツだ。正直笑えない。 と、その時 ピンポーン 「…誰だろう?あっ、ザンザスさん、待っててください」 そのTシャツで出られたらちょっと困ります。綱吉は心の中で呟いた。 「はーい」 ガチャ・と扉を開ける。 「ゔぉ゙」 ガチャンッッ 勢いよく扉を閉めた。 長い銀髪の男がいた気がしたが綱吉は反射的に扉を閉めてしまったのだ。鍵までしめて。 (何、今の。虐め?新手の虐めかな…いやいやいやきっと見間違い。誰もこなかった。) ふと現実にかえると扉がガチャガチャと音をたてて…開いた。 「ぎ、ぎゃーーーーーーーーー!!!!!!」 綱吉は泣きたくなった。 ←→ |