ハロー・ハロー1(獄綱) ハローハロー、聞こえてますか?10年後のオレは元気ですか? 今でもあの人を愛せていますか? あの人から愛されていますか? ハロー・ハロー 世界の進むスピードとオレのスピードは違う。オレはいつまでもぐじぐじとその場に佇む(実際は泣いて悩んで動けない)がその間にも世界は進む(ヤツは多少サディスティックな面もあるから)そんなオレも、妙な家庭教師がついてから世界のスピードについていけるようになったと思う。半ば無理矢理ついていかされている。しかしオレ自身はたいして変わっていない。京子ちゃんは相変わらず可愛いし、山本はクラスの人気者だ。しかし二人とも前に比べて大人になった。変わったのはオレではなく周りの環境かもしれない。 獄寺君。 ある日をきっかけにオレを(なりたくもないマフィアの)「10代目」と呼ぶ彼の方こそよっぽどマフィアっぽい(マフィアか?)鋭い顔付きも、綺麗な銀のような灰のような髪も、素行も、度胸だってある(だろう、)。獄寺君は格好良い。山本も格好良いが山本とはどこかが違う。雰囲気?いや、 これがわかんないから自分はダメツナなんだろう… → |