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立ち上る白煙1(獄綱/十年後/完)
10年後のオレはリボーンの言った通りマフィアのボスに成っていた。
止まない抗争に喧しい仲間達。全てに慌てふためくオレをリボーンは窘め、山本は元気づけ、獄寺君は励ましてくれた。

(高校卒業と共にイタリアに渡りリボーンの教育を受けた。銃にナイフにそして世渡り、)

オレがボスになって少しした頃大規模な抗争が起きた。
未熟なオレを庇ってリボーンが銃撃を浴びた。山本は和解の為に喚ばれた会席でいきなり殺された。他の仲間達もみんな…

生き残ったのはオレと獄寺君だけ。
みんなを焼いた白い煙が空に流れる。それは熔けるように消えた。ごめん。ごめんみんな…オレがボスじゃなければみんな死ぬ事なかったのに。

「10代目・縋って下さい」
「獄寺…君」
「貴方にはもうオレしかいない。オレにももう貴方しかいない」

だから縋ってくださいと獄寺君がオレを抱き締める(存外に優しくてオレは泣きたくなった)
嗚呼・オレにはもう君しか居ないんだ、
ぎゅっと抱き締め返すと獄寺君が小さく笑った。





「ボンゴレを売ってまで手に入れたかったんです、貴方を」







(未熟なオレへの罰なんだろう)
(さようならいとしいひと!!!)






END
黒獄寺?


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