コリントの信徒への手紙2 神様神様神様 あの人を守ります だから、 すいません10代目 貴方が好きだ。 貴方が友人を望んでいるのも知ってる。だけどオレのこのどうしようもない想いは何処にやればいいですか、 オレは唇を噛んだ。噛み締めた。勢い余って切れてしまったが構わずに噛み締めた。するとブチ・と肉の切断される嫌な音が頭の中に響く。そこで漸く噛むのを止めると血がダラダラと流れているのを知った。顎を伝い床に滴り落ちた。ヒリヒリと唇が痛い。 10代目のいない教室は静かだ。放課後でも10代目と二人だとオレにはパレード並の明るさなのに。10代目がいないだけで世界はこんなにも静かだ。神様。10代目を守ります。だから世界にオレ一人にしないでください。 と・ごめんね獄寺君、と10代目が戻ってきた。いえ、全然大丈夫っすよ(嘘です。貴方がいなくて死にそうでした)そう返すと10代目に駆け寄る。 獄寺君?唇どうしたの・大丈夫? 大丈夫じゃないです… 死にそうです!!! そして勢いに任せて抱きしめた。すいません10代目。でもどうしようもないんです。 唇がヒリヒリ痛い。 END ← |