三日目2 「ツナヨシ!?」 駆け付けつきたザンザスに綱吉はこの時ばかりは感謝を覚えた。そのTシャツはやばいけど。 「ざ、ザンザスさんっ…」 ギィと開いた扉からにゅっと手がのびて綱吉の襟首をつかんだ。 「きゃーー!!!」 「ツナヨシッッ!!」 ザンザスさんが駆け寄って…足を止めた。手の正体が姿を現したのだ。 「ゔぉ゙おいテメー何鍵かけてんだぁ!!!」 「ひっ…やっぱり見間違いじゃなかったー!…じゃなくて…なっなんで…鍵…かけてたのに」 「ヴァリアークオリティだぁ」 「ただのピッキングだ。カスザメ、ツナヨシから手をはなせ」 ザンザスが手に持っていたスリッパでスクアーロを殴った。パシーンと音をたててスクアーロは綱吉から手をはなして呻いた。 「メシ、作りにきたんだぜぇ」 「そ…そうだったんだ」 鍵かけちゃってすみません。綱吉はそう謝った。ザンザスはというとソファの上で足を組んでのけ反っている。 「おいツナヨシ…ボスのあのTシャツはなんだ…?」 「え…っと」 こそこそと話す二人に視線を向けたザンザスはスクアーロに自分のワイシャツを投げつけた。 「カスザメ、さっさとメシを作れ。それが終わったら風呂洗いにそれにアイロンをかけろ」 「ゔぉ゙おい…」 綱吉はスクアーロの肩をポンと叩いた。 ←→ |