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冷菓に逃げよう(スクツナ/拍手log)




「ゔぉ゙おいツナヨシィ!待てぇ!逃げるなぁ」
そうスクアーロは叫んで長い廊下を駆け抜ける。目の先を走るはボンゴレ10代目の綱吉だ。綱吉はいつものように貯まる一方の仕事と書類を投げ出してエスケープを計ったのだった。いつもなら追い掛けるのは忠犬とあだ名される嵐の守護者・獄寺隼人なのだが今日はあいにく国外へ出張らしくスクアーロにその役割が回ってきた。
「…っあ、」
綱吉の行き着いた先は行き止まり。獄寺ではないからといって気を抜いていたのが失敗だったようだ。背後から聞こえる長靴の高い音が近付いてくる。しかし恐怖か絶望か綱吉は振り向けなかった。そしてバァン・という音がし、綱吉と壁を挟むようにしてスクアーロの両腕が顔の横にあった。
「ゔぉ゙おい…オニゴッコは終わりかぁ?」
思ったよりも二人の距離が近く、綱吉の耳元でスクアーロの枯れた低い声が響いた。慌てて背後を振り返ると目の前にスクアーロの顔が。
「ぁ、」
「ゔぉ゙…、」
かぁっと赤くなる綱吉につられるようにスクアーロの顔も染まる。




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