キャッチボール2 スクアーロさんはボールを構えてオレに説明する。なるほど。遠心力とか角度、リリースなんたら…よくわからないけど、とにかくオレは下手くそな事がよくわかった。え…ちょっ・スクアーロさん!!!怖いっそんな顔で睨まないでください。え?睨んでない?…見つめて…た…?え、ぇ、えぇー!?やばい顔が朱くなってきた!…あれ?スクアーロさんも顔が朱い… 「お゙ら、いくぜぇっ」 「え、ぁ…」 スクアーロさんはまるで照れ隠しのように乱暴にボールを投げた。 スクアーロさんのボールは速い。山本には及ばないけれど並ぶくらいはやい。しかもさっきより速くなってませんか? もちろんオレが捕れるわけもなく。 おでこに見事にヒットした。ダメツナ、久しぶりのダメっぷり!!って学級新聞の見出しが浮かびました。 「ツナヨシィ゙ィ!!!」 焦ったスクアーロさん(珍しい!!)が走りよってきた。 「ゔぉ゙ぉい…大丈夫か!?」 焦ったスクアーロさん、なんか可愛い(もちろん秘密だ。)オレが平気と告げてもガッシリと掴んだ肩の手は離れなかった。 * ←→ |