[携帯モード] [URL送信]
忠犬は愛される事を望まなかった1(獄→綱/完)

帰りましょう・と彼は言った。











10代目と呼ばれたので振り返った。こんな恥ずかしい(正直やめてほしかったが彼が俺の言う事を聞かないのはわかっていた。悪い意味ではなく「ボンゴレ」にあくまでこだわった結果としての、)名前で呼ぶ人間は彼しか居ないとわかりきっていたから振り返った。獄寺君だ。振り返った瞬間名前も知らない男子とぶつかった。何やってんだよダメツナ、と嘲笑われた。俺は馬鹿だ。(そっか此処は学校か。ダメツナの儘でいなければならない所か、)ごめんと愛想笑いで返す。いつの間にか駆け寄った獄寺君がアイツぶっとばしてやりましょうとダイナマイトを取り出して着火した。別にその男子がぶっとばされても(自分には関係がないので)良かったが、後々面倒なので、駄目だよ獄寺君と止めた。すると何を勘違いしたのか流石10代目、と俺の寛大さについて褒めはじめた。彼は馬鹿だ。どうしようもない馬鹿だ。
俺もどうしようもないから帰ろっかと呟いた。案の定・尻尾を振って獄寺君は破顔してはい、と述べる。それに微笑んで俺もたいがい馬鹿だと思った。
帰ろっかとまた呟いた。



END

















あきゅろす。
無料HPエムペ!