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生きた夕立(スクツナ/完)
夕立に、降られた。
ポツポツとした前置きは殆どない性急な雨。焼けたアスファルトが濡れる埃っぽい、あの独特の臭い。蒸し暑い空気を一瞬にして下げる魔法。綱吉はゲーム画面にポーズをかけて窓を開けた。
激しい空間を裂くような雨だ。地面に向かって垂直に落ちてくる雨は軽く、風に流され方向を変える雨とは違って強い意志をもった雨に思えた。
尚も激しく降り続く雨を部屋から見ながらあの人に似ている、と思った。
ふと下を見ると自転車を全速力で漕いで行く人がいた。可哀相に雨に打たれすでにグシャグシャだ。
雨は好きではない。濡れるから。汚れるから。冷たいから。けれど雨を見るのは好きだった。部屋の中にいれば濡れる事もないし好きなだけ雨を見ていられる。そっと窓の外に手を伸ばした。瞬間・無数の雨に握り返された。

















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スクツナの練習。



20070614
日記log


あきゅろす。
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