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そうして叫び声は潰えたのだ1(スクツナ)




いつも険しく鋭くオレを貫くその瞳は今日に限ってはどんよりと曇り、陰った表情からは常の覇気は感じられない。綱吉は少し、少しだけ罪悪感を抱いた。

だって彼をそうしたのは自分だから。

スクアーロさん、と呼び掛けて振り向いたスクアーロからは鋭利な刃物のような鋭さはない。あるのは哀愁に充ちた弱々しさだった。でも、悪いのはスクアーロさんのほうだと綱吉は心中で呟いた。



「ツナヨシィ!!!」
「スクアーロさん?」
ずかずかと歩み寄るスクアーロに綱吉は僅かに目を見開いた。驚きの為だ。こんなに怒っているスクアーロを初めて見たからだ。彼は綱吉の前に立つととんでもない事をその唇から漏らしたのだ。
「お前はっボスの愛人なのかぁ!?」
ボスというのは恐らくザンザス。しかし理解できない単語があった。
「愛人…?」
「ゔぉぉおい!答えろぉ」
「…か」
「あ゙ぁ!?」
「バカッッ!!!スクアーロなんて嫌いだ!!!」
綱吉の怒りももっともで、しかしスクアーロは何故綱吉が憤慨しているのか解せなかった。

書き忘れたが実は綱吉はスクアーロの恋人。
綱吉が怒るのもやはりもっともなのだ。





あきゅろす。
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