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ハロー・ハロー9

翌朝、オレは何故だか早く目を覚ましてしまった。とくにする事もないし、また寝るには中途半端だったので制服に着替えた。いつもみたいに母さんが呼びにくるまで待機。ベッドの上で一人、くすりと微笑む。まるで怪しい人だ。でも、ただ嬉しかった。



昨日・学校で山本がオレ達を気にかけてくれた事よりも、テストで珍しく70点とれた事よりも、体育のバスケでシュートが決まった事よりも獄寺君がオレを「10代目」と再び呼んでくれた事が嬉しくて嬉しくてしょうがなかった。こんなに些細な事でも心のソコから喜びを噛み締めた。なんだか片思いしている人みたいだ。
「あれ、」
片思い???
なんだかしっくりくる。この形容しがたい気持ちは「片思い」なのかな?



「ツナ。」
「、リボーン」
既に起きていたらしくビシッとスーツで決めている。いつものよめない顔をしている。なんだろうと見ていると思いがけない話を切り出された。
「お前、最近獄寺とオカシイらしいな」
知ってるんだリボーン。驚愕よりも羞恥心が勝って沈黙で答えた。是ととったリボーンが「そうか」と黙り込んだ。なんだよ朝からスーツなんて着ていきなり単刀直入とばかりに獄寺君の事聞いてきてさ、
恥ずかしいよ。
痛いよ。



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