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ハロー・ハロー8
結局山本と保健室へ行く。Dr.シャマルは居ないみたいで二人で適当にベッドに腰かけた。
「ツナ大丈夫か?」
「あ、うん。ごめんな山本」
山本がオレを見て呟いた。
「お前らってわかりやすいな」
「…何が?」
「獄寺なんて一番落差激しいしな!」
やっぱり気付いてた。でも言わなかった。山本のその気遣いが暖かくて嬉しかった。でもちゃっかり話を進めているあたり山本も何かを動かそうとしてるみたいだ。今もあえてとぼけてみたけど聞こえないふりをされてしまった。
「獄寺なんて便秘で死にそうな顔してたぜ。眉間にシワよせてさ」
想像してみたら思わず笑ってしまった。クスリと漏れる小さな笑い。
「どんな顔だよ…」
そう言えば笑ったのは久しぶりのような気がする。山本はやっぱり凄いな。
「…大丈夫だよ」
微笑みながら呟くと山本もそっかて呟いた。
「ツナは頑張りやなのな、」
「山本もね。」
ありがとう。



知らないうちにまた変わる


気付けばいつだって変わっていた。オレが気が付かなかっただけなんだ。もう少し周りをみれば良かったのに。

そうすれば獄寺君を傷つけずに済んだのに。獄寺君の泣き顔なんて見たくないよ。君は強いから泣かないけど。



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