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ハロー・ハロー7
ガラガラと教室の扉が開き、常のように獄寺君が入ってくる。休み時間だった為、先生との(一方的な)睨み合いはない。

「…おはようございます沢田さん、」
「あ…うん」
望んでいた変化に壁を感じたオレはちょっと泣きたくなった。緩い涙腺を締め付けていると山本がやってくる。良かった、と同時に胸が痛んだ(気がした)
「よっ獄寺!!」
「あぁ」
「ん?ツナどうした、」
「え?」
「お前…泣いてんの?」
そしてようやく涙腺を締めていなかった事を悟る。一瞬にして真っ赤になった顔を俯いて隠しながら目をごしごしと擦った。
「ゴミ…入ったみたい」
そんな見え透いた嘘にひっかかるわけないのに山本は大袈裟に驚いて笑った。
「10代目っ」
「(あ…)、」
獄寺君が肩に触れた途端にビクリと身を震わせてしまった。
それより
(10代目って言った。10代目って言った!!!)
くすぐったいような変な気持ち。が・すぐに萎んだ。
「…沢田さん…保健室行きますか?」
「…、ぁ」
見上げると久しぶりに目が合った。灰色に近い緑のような不思議な色合い。目が合った瞬間、獄寺君は眉を寄せてあの時みたく泣きそうな顔になった。どうしよう。胸が痛い。そんな顔しないで。涙が(止まらない)



胸が痛い。

ねぇ



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