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ハロー・ハロー6
「オレの事好きじゃなかったんスね…。すみません、勘違いしてました!…10代目、今までありがとうございました!!楽しかったです。嬉しかったです。
オレは本当に好きでした…
…じゃあお先に失礼しますっ」
そう言ったがはやいか獄寺君は教室を飛び出した。その背中を見て泣いているのかと考えたが窓から見た獄寺君の顔は無表情だった。ぽっかりと失われた何か・が大きくてオレはその場にへたりこんだ。獄寺君の泣き笑いが頭から離れない。


(オレは本当に好きでした…)
小さな責めの言葉


「ごめんなさい…ごめんなさい…っ、ご獄寺…くっ…ごめっ…うっ、く…」
こんなに気持ちを伝わらないなんて。こんなに何かを失ったのが悲しいなんて。
ただただオレは教室で泣き崩れていた。









それから数日が経った。あの日以来、の変化がいくつかある。付き合っている内は何も変わらないのに別れてから変わるなんてほとほと自分が嫌になる。
獄寺君は朝にオレの家に向かえにきてくれなくなった。目をあわせなくなった。あまり笑わなくなった。「10代目」から「沢田さん」になった。




(獄寺君…今日は遅刻かあ…)
獄寺君はまだ来ていない。



あきゅろす。
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