ハロー・ハロー5
｢オレは君が思ってるような奴じゃないんだ!マフィアのボスになんかなりたくないし山本とかも巻き込みたくない…獄寺君だって…側にいられると苛々するんだ…苦しい｡苦しいだけだよ｣
嗚呼駄目だ｡伝えたい事の10％も伝える事が出来ない｡違う｡違うよ｡君が｢ボンゴレの10代目の部下｣としてオレの側に居て欲しくないんだよ｡お願い気付いて｡
そんなの虚しいだけ
｢…じゃあオレはどうすればいいんですか!?あなたは本当に凄い人だ｡そんな人の側に居る事がオレにとっては宝なんですっ…なのにあなたはオレにそれを捨てろという､｣
やっぱり気持ちなんて簡単には伝わらない｡オレ達が違う個体だからだね｡本当にわかりあえる人間なんていないんだよ｡だからしょうがないのかも知れないね｡
｢違う…オレは君にそう思われたくなくて…付き合ったのに……っあ､｣
オレは今何て言った?獄寺君を傷付ける最低の言葉を吐いた?獄寺君…そんな顔しないで｡そんな泣きそうな顔を見せないで｡
獄寺君は渇いた笑みを見せた｡そして同じように笑った｡
そして山本がするようにまいったなー､という困った笑みを浮かべ泣きそうに歪んだ眉でやっぱり笑っていた｡
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