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スクツナ/完


ATTENTION
ツナ、先天的な女体です。












ツナをフった。
その事を脳内で反芻しながらスクアーロは唸って自室のソファに勢いよく身を預けた。
柔らかいそれは大きな衝撃を吸収して軋む。
ギシギシという余韻を感じながら思い浮かぶのはツナの事。
終わりを告げた瞬間のツナは大きく目を見開いて首を傾げ、わからないといった表情を浮かべた。が、ややあって理解したのか唐突に泣きそうな顔をした。
フった事に関して理由があったかというと、とくにない。ただ何となくもうダメなような感じがしたのだ。
ツナはたしかにスタイルもよくないしちびっこだし髪だってスクアーロのようにサラサラではないし泣き虫だし胸だって、あまり、ない。でも優しい性格は好きだったし別れたいと思うほど嫌いなところなんてなかったのに。
それでもこのままじゃスクアーロはダメになってしまうような気がしていたのだ。
(ダメとは?)
スクアーロがダメになるのかツナがダメになるのかそれとも二人ともがダメになるのか。
スクアーロはまた唸る。
よくわからないがダメなのだ。
そもそも出会いもあまり良くなかった二人だ。よくここまで続いたものだと周りは言った。
そんなものはこっちもびっくりだ。と返してやった。
スクアーロの同僚のオカマは言った。
「恋愛に小休止は必要なのよ」
わけもなくムカついたスクアーロはそのままオカマを殴り飛ばして部屋に戻ってきたのだった。
そうして話ははじまりに戻る。
自分はツナの事を嫌いだったのだろうか?と考えてみた。
スタイルはよくはないが華奢な身体は抱きしめていて癒されたものだ。小さいのだって女の子らしくてかわいらしい。ふわふわの頭からはいつもあたたかい匂いがしていた。泣き虫なのはたまにはいらついたが、ついつい護ってやりたくなった。
小さい胸も、セックスのたびに自分の下で一生懸命に揺れている光景にそそられていた。今思えばスクアーロはツナの小さい胸が好きだったのかもしれない。
いや、胸だけじゃなくてもしかしたらツナの全部が好きなのかも。
そう考えているとさきほどまでの「ダメ」はすっかり消えていた。
(いったい何がダメだったんだ。俺のバカヤロウ)
ダメなのはスクアーロの情けない頭と根性だった。
今ごろツナは一人で泣いているだろう。何たってあの子は泣き虫だから。
こうしてはいられない。
バッとスクアーロはソファから身を起こしたのだった。




おわり













貧乳が揺れるくだりが書きたかっただけ。
初めての女体化なのにツナがでてこないうえにこれはスクアーロは犯罪じゃまいか?



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