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拍手ログ(山ツナ)




「なーなー、ツナが小さい時にツナん家の近くに公園なかった?」
山本が急にそんな風に尋ねるのでツナは面食らってしまった。
そして思い返す。ええと、あったかも知れないしなかったかも知れない。正直、よく覚えてない。
「ホラ、アレだよ。こう、ぐぁーってなってきゅ〜ってなる遊具があった公園」
ツナはますます首を捻る。
「っかしいなー。俺、昔ツナん家の近くに住んでたんだよ」
「そうなの?」
「そうだよ!そんでその公園で毎日遊んでた子がツナに似てるような気がすんだよな」
「うーん…小さい時の記憶なんてほとんどないからなぁ」
山本はちょっと残念そうに笑ってしかたないかと呟いた。
「あっ、次、移動教室じゃね?」
「そうだね。行こっか」
がたがたと周りも立ち上がる気配がした。
山本はまだ公園を思い出しているのか視線が上だ。
「んー。確かにブランコ二人乗りして、落ちて、ちゅーした記憶があるんだけどなー」
(へっ…?)
フラッシュバックする記憶。
誰かとブランコをこいで、そして落ちて泣いていた自分にキスして慰めてくれた誰か。
(あ…!)
山本の言った子はやはりツナだったのだ!
自分一人が知ってしまったとたんになんだか恥ずかしくて言いづらいツナはただ顔を赤くして廊下を歩いた。














あきゅろす。
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