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ハロー・ハロー3
オレと獄寺君が「恋人」になって一週間が過ぎた。相変わらず獄寺君はオレの家に毎日向かえにくるし今日も10代目素敵ですと褒める(嫌だなあ…)

あの時誰も居ない教室で獄寺君は御冗談を…と笑った。
何故か悲しくて・そうだねとオレも笑った。10代目、と呼ばれた時には目の前に獄寺君が居て

(キスされたんだ、)
ファーストキスだった。なのに自分でも大分落ち着いていたと思う。冷めていたのかもしれない。

そんな事を言わないでください…オレは本気にしちまいます

獄寺君はそう言った。泣きそうに顔を歪めて言った。だからオレは獄寺君にキスをしたんだ。母親がぐずる子供をあやすように。




お昼。いつものように屋上で三人で食べる。母さんが作ってくれた卵焼きを箸で摘みながら口に運ぶオレを見て山本はポツと零した。
「ツナ…最近変だぜ」
「え、」
箸から卵焼きが落ちた。あ、と視線を奪われたが再び山本に視線をあわせる。卵焼きは屋上のコンクリの上にグシャと潰れた。まだ口をつける前だった為惜しかったがあえて何も言わなかった。一瞬…獄寺君と付き合ってる事がバレたのかと思ったのだ。すると山本は違うトコを突いてきた。
「最近無理してねーか」
痛かった。



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