ハロー・ハロー2 嘘をついて どうする? 「10代目!すみません…お待たせさせてしまって…」 「ん、別にいいんだ。オレが待ちたくて待ってたわけだし…それにあの先生、話長いもんね」 「10代目にもあんな無駄話をしたんですかあの先公!!!許せねぇ…後でシメときますね!」 そう言ってニカッと笑う獄寺君をオレは焦りながら止める。何故なら彼なら本当にやりかねないからだ。また停学のような事件(未遂でも)がおこったら大変だから。 獄寺君が煙草の事で先生から呼び出しをくらい、下校時間が5時。夕日が目に痛い。毒々しいまでの朱だ。 「10代目、帰りましょっか、」 (あ…) ぴくりと小動物が周りを窺うように 傷口に触れられたように オレは小さな小さな反応を示した。 既に教室の入口に立つ獄寺君とまだ窓際のオレ。夕日が獄寺君を鮮やかに照らした。まるでよくない未来への暗示だ。馬鹿馬鹿しい。 ほんの気紛れだったんだ。このもどかしい関係が嫌だったんだ。 「獄寺君、」 「はい?」 「オレ、獄寺君の事好きなんだ」 変えてみたかったんだ。もう・うんざりだったんだよ。 好意をすり替えた ←→ |