山茶花の小説
「白サガとらぶらぶ」 その4

 私はカノンの中へ射精しながら、腰をぐりぐり押し付けて中を掻きまわし私の精液でカノンの中を満たしてしまおうとした。強烈に襲ってくる快感の赴くまま、何度も抜き差しを繰り返し最後の一滴までカノンの中に吐き出したかった。

「あぁ…サガの…あっつい…」

 ビクビクと快感の余韻に震えながら虚けたような声音で誰にとも無く呟いた声を、満たされた思いで聴いて愛しいカノンの胸へ倒れこんだ。

 しばらくは二人分の荒い息遣いが、静かな部屋の中で唯一の音だった。サガはカノンの胸に耳をつけてその心音を聞いていた。早鐘のように騒々しく、割れ鐘のようにけたたましかったカノンの心臓の音が次第に穏やかになるまで、眼を閉じてその音を楽しんでいた。

 寄せては返す波のように2つの音は見事にシンクロしている。双子と言うのは心臓の音までそっくりなのだと思うとひどく感慨深かった。

「…カノン…」
「…んぁ?」
 頭の上で、けだるげな声がする。
「愛しているよ…私のカノン」
「そりゃどうも」
 不機嫌そうな声が続く。なぁんだ、もう正気に戻ってしまったのか。もう少し惚けてくれててもいいのに。少し惚けたカノンは無茶苦茶可愛いのに。

「気が済んだのなら、さっさとどいてくれ」
「否だ。まだお前と繋がっていたい」
 サガはカノンの胸の上でイヤイヤをして、体に回した手に力を込めた。
「おい…バカサガ。いい加減にしろよ」
「…否だ」
 カノンの手が私の髪を引っ張りに掛かる。おいおい手加減してくれよ。この長い毛が抜けたら掃除が大変なんだから…

「あっ…この馬鹿!またデカくしてんじゃねぇよ!」
「形勢逆転だな、カノン」
 まだ私と繋がったままなのにも拘わらず、私を排除しようと画策したのが裏目に出て、私の性器は力を取り戻し再びカノンの体内で存在を示し始めている。
 
 大きく開かれた脚の間を擦るようにしてわざとゆっくり上体を起こしてやると、じとりとこちらをねめつけるカノンの眼とぶつかった。何か言いたげなカノンの眼を無視して視線を下にずらすと、私の腹に擦られてなかば勃ちあがってきたカノンの性器と、その下で私の性器を根元まで咥え込んで、紅く綻んでいる場所が眼に入る。既に充分に育ちきった私の性器が其処を一杯に広げさせているので、先に出した私の精が滲み出してどうしょうもなく扇情的な眺めだ。

「カノン…いやらしい奴だな。こんなとこ見せ付けるなんて。旨そうに咥えてるよ…涎までたらして」
 悔しそうに私を睨んでいるけど、もうその眼も潤んできている。両脚をしっかり握ってしまっているので逃げる事も許さない。
「……やめろ」
「こんなに嬉しそうにきゅんきゅん絡み付いて来るんだが、抜いて欲しいのか」
 わざと一旦押し付けてから、ゆ〜っくりと半分ほども引き出してやる。以前カノン自身が堪らんと言っていたんだ。案の定カノンの様子が眼に見えて浮き足立ってきた。なまじ全部入ってた時より、半分だけ咥えてる方が存在感が桁違いなんだろう。
 欲しいんだろう?欲しいって言えよ。
「カノン?」
「………来いよ…」
 うははッ顔が真っ赤だ。だけど、まだダメだよ。
「何がだい?顔が赤いよ」
「来いよ!抱かせてやる!」
「抱いてください…だろ」
「なっ!」
 この期に及んでそんな事を言うか?と問いたげな顔だな。だが私は聴きたいのだよ。さあどうする?
「…」
 紅くなっても許してやらないよ。私は持続力だけはあるのだ。
「…抱いて…くれ…よ」
「…」
「…だいて…くだ…さい」
「合格だ。褒美に私のおちんちんをあげる」
「サガァッ!///」
 これ以上は無いほど真っ赤になってうろたえてるカノンの唇を舐めてやって、私はカノンの最奥を目指して腰を進めた。熱くってとろとろでわたしのおちんちんの大好きなカノンの中に早く納まりたい。
 もっとも、納まったら今度は出し入れしたいのだけれども。
「サガぁ」
「泣かなくてもいい。気持ちいいのだろ?」
 こくりと頷くのがかわいくて、口づけをくれてやる。舌を差込み口腔を犯しつつ、下の口も蹂躪するのはいい気持ちだ。
 
 この分だと今日も、私が家事の当番になりそうだな。
 仕方が無い。この気持ちよさには変えられぬ。
 私はカノンの肉襞を擦り上げながら、今晩の献立など考えていた。
             
                 終
 
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あきゅろす。
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