山茶花の小説
「白サガとらぶらぶ」 その3

「くふっ」
カノンの体が私の太腿の上で跳ねた。当然カノンの体内に囚われている私の性器はカノンの中で締め上げられたまま激しく擦りあげられた。性器を突き入れる度にカノンの腰を動かすタイミングが合ってきて、私の全部が次第にカノンの中に納まってしまう。
 
 私の太腿の上に大股開きで跨って、何もかも曝け出したまま荒い息を吐いているカノンが堪まら無く愛おしい。私の性器はカノンの中で膨れ上がり、愛しさの余り暴発しそうだ。
 だがそれでは、私独りが気持ちいいだけでカノンのことを思いやってないことになる。だから私は込み上げる射精感に耐えながら、カノンの体を突き上げる。

「あぁ…気持ちいいぜ…」
 突き上げる度にカノンの口から切なげな喘ぎが漏れるけれど、私は知っている。カノンが本当にいい時には口が回らなくなり舌ったらずになることを。
 そう何度も体験したわけではないけれど、ほんとに感じてしまったカノンはめちゃくちゃ可愛い。幼児にまで退行してしまったように、幼児言葉で私を欲しがる。そのとき、やたら奥まで欲しがると思っていたら、あいつのものは奥まで届いてカノンのいいところを直撃できるそうだ。私の性器はあいつのと違ってカリ太というか先が太いタイプだそうで、奥には届きにくいのだと。
 そのかわり入れられる時より抜かれる時がたまらんそうで、実際試してみたらカノンが我を忘れてしがみ付いてきた所を見るとコレも悪くないと思う。
 …同じ体なのになぜ性器の形だけ違うのか解らん。あいつは回数の違いだと笑う。あいつは初めて精通があった途端にカノンのことを押し倒したから、初体験は9歳だと嘯くが、早すぎるだろう。最も私の28歳は遅すぎるか。
 どちらにしてもカノンが初めてだ。

「カノン…私を見ろ」
 腿の上で私の性器を体内の奥深くに咥えこんで、眉をひそめ眼を閉じて快感を貪るように腰を揺らすカノンに強請ってみた。
 強弱をつけて腰を使うと、私の性器に粘膜を擦りあげられたカノンが切なげな溜息と共にしなだれかかってきたので、口付けを強請る。舌先で歯列を割りカノンの舌に触れ合わせると軽く吸ってやる。

「…んッ…」
 鼻に掛かった吐息と、舌と舌が戯れる濡れた音で私の射精感はますます昂まり、追い詰められてくる。追い討ちをかけるように、カノンの熱い粘膜は淫らに蠕動して私の性器を引き絞るように締め付けてくる。
 屹立したまま捨て置かれていたカノンの性器に指を這わせ、先端の先走りに濡れている柔らかい所を指で嬲ってやると、高い嬌声とともに私の性器を取り巻く肉壁が強烈に締め上げてくる。

「あぁん…サガぁ…」
「こうされると気持ちがいいかい?何処をどうして欲しいかきちんと言わないとやってあげないよ」
「ぅんんッいじわ…る。」
 カノンが性器に触って欲しがっているのを百も承知の上で、今度は赤く熟れた乳頭を甘咬みする。気持ちがよくなってきたところで放り出されたカノンの性器から溢れた先走りが幹を伝わって、私を根元まで咥え込み繋がっている処まで垂れて来て、私が穿つ度に盛大に濡れた音を立てている。

「いやらしい音だなカノン。実の兄であるこの私のおちんちんをお尻の穴なんかで根元まで全部咥えこんで、それでも足りないのか。この恥知らずめ、どこをどうして欲しいのかはっきり言わないとこうだぞ!」
 仰け反ったカノンの首筋に歯形がつくほどきつく噛み付いてやる。
「ひぁ…サガぁ…やだぁ…」
 カノンのなかが一層熱くなり、淫らに蠢いて私の性器に絡みついてくる。わたしも…余り長くはもちそうに無いようだ。
「どうして欲しいんだ?言わなきゃわからないぞ」
「うぁ…やぁ…」
 緩急をつけて、逆だな。ぐっと入れられる所まで穿って、ゆっくりと抜いてやる。私のカリの部分が擦れて堪らんと言っておったな。
「あぁぁぁ…サガぁ…気持ちイイよぉ」
「カノン?」
「サガぁ……かのんのおちんちん…さっき…みたひに…ぐりぐりって…ぐりぐりってしてぇ…」
「カノン!」
 私は感動の余りもう少しで射精してしまう所だったが、慌ててこらえた。せっかく、あの意地っ張りのカノンがこんな可愛いおねだりをしてくれているのに、拒む事などできようか。
 それでも、もったいぶって指先で軽く触れる程度でお茶を濁してやったら堪えきれなくなったのか、両手で私の手を押さえつけてくる。
「どうした、自分でしたいのか?」
 カノンはイヤイヤと頭を振る。涙とよだれで汚れた顔でいやいやなんてされたら…わたしは…わたしはもうたまらん!こんなカノンを見られるのは私一人……あいつもか…。
 私の頭の中で見ているだろうあいつのことを思い出したら、少し冷静になれた。せいぜい、臍を噛むといいのだ。

「サガぁ…サガのてがいいのぉ…サガにさきっぽ…ぐりぐりってしてほしぃのぉ」
 うはぁ…!もう辛抱たまらん!私は体勢を入れ替えカノンの体をソファーに横たえると、猛然と突き始めた。勿論カノンの性器をぐりぐりってしてやるのも忘れはしない。
「ひぁ…あ…あ…でちゃう…さがぁ…でちゃうよぉ…」
「待て!私もいく。まだだ…まだだぞ…」
「らめ…でちゃう…でちゃ…う…あぁぁ…で…る」
「カノン!」

 カノンが私の手の中に吐精したのが先か、私がカノンのなかで射精したのが先かはいまもってわからない。


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