山茶花の小説

1500HITリクエストで「白サガとらぶらぶ」



 カノン大好きさんのリクエスト

 白い陶器のカップにお気に入りのダージリンのオレンジ・ペコを注いで、薄く切ったオレンジを浮かべるのが、最近の私の好きな飲み方だ。

「カノン、お茶にしないか」
「ん」
 気のない返事が返ってきて、弟がのっそりとソファーから身を起こした。

「サガ…」
 お前の言いたいことは判っているよ。
「レモン…なかったのか?」
 
 これはこういうものだと前にも言ったような気がするが、こういうものなのだ。
「ふ〜ん」
 お前…本気で聞いてないだろ。
 カノンはオレンジを取り出して紅茶を一息で飲み干してしまう。猫舌の私にはうらやましい事だ。
「…」
 渋かったのか、眉根を寄せて舌先でしぶしぶしている。何の気なしに眺めているうちに、急にその舌先を舐めてやりたくなった。

 つっと手を伸ばして顎を捉え可愛い舌先を舐めてやろうとしたのに、舌先は慌てて引っ込められ勢いでカノンの口腔まで追いかけていった。
「ん!…んんっ」
 カノンがもがくのを体重をかけて押し倒して、陵辱を続ける。私の胸を叩いて邪魔をする手は一つにまとめて捕まえる。口の中までこちらの舌を差し込んで口腔中を嘗め回してやったら、やっと観念したのか大人しく舌を差し出してきた。
 
 ちゅくっ ちゅ ちゅ

 尖らせた舌先でカノンの舌を突いてみたり、舌の表面を舐めたりしているうちに、組み敷いたカノンのズボンの前が硬くなっている事に気がついた。見れば、目元も上気して瞳が潤んでいる。

 コレは意外にも美味しい展開かも知れぬ。

 唇を合わせたまま、カノンのシャツを捲り上げわき腹に直に手を触れる。体がピクリとすくみあがろうとするけど、口腔内の蹂躙を続ける。脇腹を撫で上げる手が、小さくて柔らかい乳首に触れ爪の先でカリカリ引っかいてやると、だんだん硬くなってくるのが面白い。指先で軽くつぶしてやったら、カノンの体が跳ねて唇が離れた。

「いきなり何をするこの馬鹿兄!」
「お前だって感じてただろう」
 真っ赤になって文句を言い募るカノンの瞳を、じっと見返してやったら次第に目線をそらせて凭れ掛かって来た。私の勝ちだなカノン。
 
 そのまま、ソファーの上に押し倒してシャツを捲り上げさっきの続きを始める。赤く熟れたかわいい乳頭を舐め上げてやったらカノンは、唇を噛み締め小さい声で啼いた。
「女のように胸で感じるのか、お前は」
 片方の乳首を甘咬みし、もう片方は指先で虐めてやりながら囁けば、カノンの体がカッと熱くなる。
「怒らずともよい。気持ちいいなら気持ちいいと言ってくれた方がこちらもやりようがあるというものだ」
「お前…ムードがないよ」
 
笑いながらカノンが、私の胸を押して身を起こし逆に私の体を押し倒してくる。私のチュニックを捲り上げ、ズボンの中に手を差し込んできた。
「こっちのほうがまだムードがあるってもんだ」
 棹の部分を指の腹で撫で上げられて、己の形が変わるのがわかった。
「カノン…」
「わかってるって」
 私の耳元で囁きながら、カノンの手は私のズボンの留め金に掛かり焦らすようにゆっくりと外していく。カノンの手で取り出されるまでも無く、戒めを解かれた私の性器ははしたなくも自ら飛び出してきてカノンの失笑を買った。
「ここばかりは屁理屈なんか通用しないもんな」
 
 
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