捏造部屋
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ナツミの足を払い、後ろにあるソファに押し倒す。

さすがに驚いたのか、蒼い瞳が見開かれる。



「こういうことする場所だよ」



耳元で低く囁きながら片手で腰を撫でてやると、ビクリと肩が跳ねる。

それに気を良くし、耳を舐めると高い声が上がる。



『ひぁっ…!え、らり』

「っ…」

「「エラリィィィイ!!」」

『「え、」』



驚いて扉を見れば、ペンギンとキャプテンの姿。

… 殺 さ れ る 。



「エラリー、覚悟はできているだろうな」

「ペ、ペンギン…」

「…エラリー、どうされたい」

「キャプテ…」



サァーッと顔から血の気がひく。

死亡決定だろ、コレ。



『あ、あの、二人共…』

「ああ、大丈夫だったか?」

「エラリーには今から罰を…」

『エラリーは悪くないんだ。お、俺が…その、悪いっていうか…』



ナツミの頬がどんどんと赤く染まっていく。
対して、二人の顔はどんどんと青くなっていく。



『っ、あの、えっと…』

「ナツミから誘ったのか?!」

『え?…う、ん』



意味をちゃんと理解していないだろうに頷いてしまう。

ああ、でも俺にはちょうどいいな。



「そういうことだ、じゃあな」



呆然と固まる二人を追い出し、ヒラヒラと手を振った。



『え、エラリー…?』

「じゃ、責任とってもらうか」

『うぇ?!な、なんの?!』




もちろん、人生の。



『じん、せー……ふぇあ?!』

「幸せにしてやるよ」






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