海原
大好きなこの居場所
グラリ、前のめりになったまま落下をはじめる体。
視界は真っ暗、ついでに寒い。
『なんか、慣れてきたなぁ…』
いい加減、落下も三回目になると人間は慣れを覚えるらしい。…嫌な慣れだ。
しかし、白ひげさん達が言ったことを考えるとうちはまた何回もこれを体験しなくてはいけないようだし、慣れておいて損は無いだろう。
そんな風に考えてると、ふっと視界が開け…。
『うひゃあ?!!』
ざぱんと大きな音をたて水の中に落下。塩辛いので多分海。
『ぷはっ!げほっ……うえー、びしょ濡れだー』
「ミサキ…?」
『え?…あ、キラーさ』
「ミサキー!!」
『え、ちょ、ワイ…ぎゃー!』
ばしゃーんと凄い音を響かせ、ワイスが落ちてきた。何故だ。
「わぁー、本当にミサキだ!」
『わ、ワイス…』
「ミサキ?!ワイス、お前も何して…」
「よっしゃ、エドガー落ちろ」
「は?!ちょ、ま」
「ん?」
「ロスぅぅうう!巻き込まれてるよ、クロフツさん!」
「ん?ドレッドも落ちるか?」
in海。withワイス、ロスさん、エドガーってとこですか。
みんなびしょ濡れだし。
「クロフツ!!後で覚えておけ!」
「…沈む」
『ふっ…あはは!』
突然笑い出したうちにみんなが驚いたようにうちを見る。ああ、なんか帰ってきたんだなぁ。
「何の騒ぎだ、」
『あ、キッドさん!』
「は?ミサキ?!」
『ただいま帰還しました!』
笑っていえば、遅ぇって言われた。ここが帰ってくる場所なんだなって実感。
「ミサキ、エドガーに掴まれ」
『はい!』
エドガーに掴まれば、全員の体が浮く。えぇええ!なんで!?あ、能力か。
そのまま船の上に降りる。便利だな、悪魔の実。
「「「「「「ミサキ、おかえり」」」」」」
『え、あ…ただいま!』
大好きなこの居場所
『キッドさん、ただいまです!』
「…おぅ、」
「キッド、おかえりって言ってやれよ〜」
「クロフツ、シメるぞ」
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