海原
いまだ、縄はほどけない。



『だーかーらー!!俺はもう、他の船のクルーなの!』

「新しい仲間を祝してー…乾杯!!」

『聞けぇぇぇえ!!』



話を聞かず、ついでに縄もとかないシャンクスについ声を荒らげる。



「坊主、諦めろ。
うちの頭は気にいったらいつもああなるんだ」



アレ、なんか見たことある気がするな、この人。

…てか、またか。



「ヤソップー、そいつ女だぞ」

「「「はぁっ!?」」」

『ああ、はい。女です。てか、マジで縄ほどいてくれません?』



シャンクスは気づいてたんだ…
女とわかった上で誘ったわけか、コノヤロウ。



「そりゃあ…ん?頭はどうして気づいたんだ」

「持ち上げた時に柔らかかった」

『セクハラ!!』



シャンクスのセクハラ発言に、クルーの皆はあぁ…と頷く。



「頭、そういやコイツ見たことある気がするんだけどよ」

「ルウ?」

「たしかー…オイ、誰か昨日の新聞持って来いよ!」

「コレか?」

「ああ…なっ!?か、頭!」

「どうした?…へぇ、二億か」

『あ、』




いまだ、縄はほどけない。



「ほぉ、久しぶりに見たなー、蒼い瞳」

『え、見たことあんのか?』






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