海原
先人がいたようです。
…あのですね、思うんですよ。
目が覚めて豹柄タイツのナースさんに介抱されてたら、誰でも驚くって。
『…ひぎゃ?!』
「あら、目が覚めたのね…。
エースさん、さっきの子、目が覚めましたよ」
「お、そうか!
悪ィな、仕事増やして」
「いいえ、」
露出が多いだろと言いたくなる人とナースさんが話をしている。
あ、さっきぶつかった人だ。
『ああああの…!!』
「ん?ああ、悪ィな。
言いたいこともあるだろうが、ちょっと親父にあってくれるか?」
『おや、じ?』
幸い、少し長い前髪のおかげで瞳には気づかれていないらしい…。
さっさと"親父"さんにあって、キッドさんのところへ頑張って帰ろう!
…うん、頑張って帰ろうって、どうやってだよ!!
「エース、なんのようだぁ」
「おぅ、親父!!」
『……え、』
エースさんの目の前には大きな人。
ってか、"白髭"と呼ばれるあの大海賊。
そうだ、思い出した。
『エースさんって…ルフィ君の…』
「ん?ルフィを知ってんのか?」
ついこの間会いました。
白髭って…どこまで飛ばしやがった!あのバカ神様ぁぁぁあ!
「…グラララララ。珍しいもん拾ってきたな、エース」
「ん?」
「その蒼い瞳を持った人間を見たのは久しぶりだ」
『え?!』
先人がいたようです。
「って言っても、ロジャーの船に乗ってた奴しか見たことねぇがなぁ」
「ほぉ、本当に蒼か」
『ちょ、エースさん顔近い!』
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