海原
気に入ったから。



『ミサキに会った?!』

「ええ、伝言を頼まれてるの」



麦わら達は、ある船に乗ったミサキに会ったらしい。



『それで?!伝言って言うのは?!』

「『ウチは元気です』って、伝わるように頼まれたわ」



短い伝言、でもそれが逆にあの子らしい。

無事だと、元気だと…それだけでも分かった。

それが嬉しくてつい頬が緩む。



『よかった…無事だったんだ』

「…締まりのない顔すんな」

『ぶっ、ちょ…!!』



キャプテンに帽子をかぶせられる。

視線を感じ、視線が来る方向を見れば俺を不思議そうに見る、麦わら達。



「…お前、女か?」

『っお前らもかぁぁああ!』



どうやら、また性別を誤解されていたらしい。ロロノアまで驚いてるし。



「あら、気づかなかったの?」

「お前、女だったのか!
あっはっはっ、全然分かんなかったぞ!」



ロビンさんは気づいてたらしい、麦わらはなんか殴りてぇ…。



「まあ、いいや!ナツミ、おれの船乗らないか!?」

『…は?』

「麦わら屋、ふざけてんのか?」

「おれはいつも本気だっ!」



なんか、凄い強引だなぁ…。

ああ、コレが"ルフィ"だっけ。



『…麦わら、悪いが俺はこの船が好きだから無理』

「ナツミ」

『…それに、いつかロロノアと戦ってみたい』



挑発的にロロノアを瞳に写せば、相手も挑発的に笑う。



「…いい度胸だな」

『それはどうも』

「だが、お前とは戦わねぇ」

『は?!なんでだよ!』




気に入ったから。



キャプテン達だけでなく麦わら達も驚いてた。





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あきゅろす。
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