海原
次に会ったら殴る!
『『ねぇよ、』』
「うっわー酷いよー!」
神様を名乗る美少女もとい電波な変人は確かに先ほど助けたハズの少女。
『ねぇ、君は確かさっき助けたよね?』
「あはーゴメンね、まさか見える人間がいるとは思わなかったから」
『え、まさか…俺ら以外は見えなかった的な?』
「大当たり☆」
『うわぁぁああ!死に損かよォォォオ!!』
『マジでないわァァァア!!』
あははーと笑う美少女に確かな殺意がわいたのは秘密だ。
「でね、君達の世界で生きることはもう無理だけど、他の世界だったら生きられるんだ」
『え、マジで夢小説的展開?』
「うん、ただし行き先がわからないけどねー」
『…でも、生きられるの?』
ナツミの言葉に神様が一瞬固まって微笑む。
「うん、生きられる」
『なら…行く、』
『う、ウチも行きたい!!』
「じゃあ、簡単に死なないように力をあげるねー」
『『"力"?』』
腕が光りウチは白のナツミは黒のブレスレットがつけられる。
「それが"力"。使い方は…まぁ、いずれ分かるよ」
どこか神秘的に光るそれは腕にぴったりとついている。
「まぁ、行き方もベタにいくべきだよね」
『『え、』』
足元がなくなって続いて浮遊感。
今、決めた。
次に会ったら殴る!
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