海原
不健康そうな人と白クマです。
『落ち着け、うん…落ち着こう、俺…』
さっきまで前にいたのはベポとキャプテン。
新しい服を買って少しだけ浮かれて目を離したら、
前には誰もいなかっただけじゃないか…。
いや、コレ死亡フラグだよね。
『キャプテンに殺される…』
「…どうかしたのか?」
『え?』
少し視線を上げれば、"X"の文字と割れた腹筋。
…どこかで見たな。
「どうかしたのかと聞いているんだが」
『あ…えっと、連れとはぐれて…』
あ、ヤバい。ちょっと泣きそう。(主にキャプテンの機嫌で)
「…そうか。お前達、先に船に戻っておけ」
「はい、ドレーク船長」
『ドレーク、船長…?』
"ドレーク"……あ!!
『"赤旗"ディエs…もがっ』
「知っていたのか…悪いがあまり通り名で呼ばないでもらえるか?」
口を押さえられているので頭を縦にふる。
「すまないな」
『ぷはっ…い、いや、こちらこそ』
「名前を聞いてなかったな、知っているようだが俺はドレークという」
『ナツミ、です』
「ナツミだな。仲間に特徴はあるか?」
不健康そうな人と白クマです。
「…なんと言うか、凄い仲間だな」
『あえて言うと凄いですよね』
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