海原
最強!最恐!最狂!!



「たしぎを抱えながらここまで出来るか…」


ギィンッ


『ちょっとぐらい、手加減しろよな…!!』



鈍く鳴る金属音は止むことをしらない。

あー…もう、コイツ嫌い!!



「…ホワイトブロー」

『っ!!』



能力を使われるたびにさがるので、徐々に追い詰められるのがわかる。

もう背後には船の縁と海、軍艦しかない。



『チッ……受け身とれよ?』

「えっ?!きゃあっ!」



たしぎをおもいっきり軍艦の方へ投げ、縁に飛び乗る。



「テメェ…!?」

『悪いな、捕まるわけにはいかないんだ』



縁からもう一度飛び上がり、白猟の後ろにまわる。

ピンッと空気がはりつめる感覚と刀が自分の一部になったような感覚。

刀を白猟に峰でふりかぶった。



「俺は自然系だぞ…っ?!」


ドゴォッ


『…うわ、マジで出来たよ』



自然系である白猟を峰で軍艦まで吹き飛ばした。

この感覚がアレか、覇気か。


パリンッ


あ、サングラスまで割れた。



「スモーカーさんっ!!あなた…え、蒼い瞳?!」

『げっ……』



うわぁ、バレた。しかも白猟は俺の名前知ってる。

…泣きたい。



『キャプテーン、バレたー』

「目立つ戦い方をするからだ」

「ナツミ、コレ外して〜!!」

「あなた、待ちなさい!!」



たしぎが叫んだから振り返る。



「っ私が相手になります!」

『んー…悪いけど、こっちは逃げたいから無理』

「海賊を逃がすと思ってるんですか!」

『思ってないぜ、でも決めるのは俺だ』



口角をあげ、捕まってるキャプテン達の縄を外しにかかる。

とりあえずキャプテンは最後、でないと軍艦を潰しかねない。



『じゃあ、またなー』




最強!最恐!最狂!!



『さぁ、行こうぜキャプテン!ひとつなぎの大秘宝のもとへ!』

「なら、縄をほどけ」

『…忘れてた』






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あきゅろす。
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