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「ラビ!神田!大丈夫か?!」


リーバーの声で煙の中からひょこっと赤毛がうっすら見えた


「ラビ!」


「うぅ〜……っあ!!!体が元の大きさに戻ってるさ!!」




大きくなることを考えてあらかじめ大きめの服を着ていたため、見た目もいつも通りのラビに戻っていた



「よかったわね、ラビ」

「おう!!!っくぅ〜っ!目線が高いさぁvVもう小さくなるのはごめんさ!!!な、ユウ!!」






しーん








「あれ?ユウ…?ユウさーん?」






返事が帰ってこない






「神田〜?どうしたのかしら」

「狽ワ、まさかっ!薬が失敗作で倒れちゃったとか!?」



血相を変えたラビは煙がたつ中に入っていった。


「ユウ!ユウ!どこさ!!……ってあれ?…あれは…」





中に入っていくと、神田の服が落ちていた
しかし当の本人の姿はどこにもない





「ユ、ユウが薬のせいできえちゃったさっ!!!!!」

「え…っ!?神田が消えた!?」




ラビの言葉に驚いたリナリーやリーバー達はラビの下に駆け寄った




「嘘じゃないさ!!ほ、ほらこの通り服しかない…っ!!!!!!」




ぐにっ






「ぐにっ?」







ラビが神田の服を抱きかかえた瞬間、服の中に何かがいる感触がした






「今ぐにってしたさ………?」



恐る恐るその物体をスルスルと服の中から出してみると…………







ぷにっ









紅葉のような小さな手

ふにふにした二の腕

さらさらと細い髪の毛

雪のように白い肌






「う、うそ………?」



「ユ、ユ…ウ…………?」










ラビの手の中にはすやすやと眠る神田がいた





しかし本来の18歳の姿からは考えられない容姿だった



元々コムイの薬で9歳ぐらいの姿になっていた神田はさらに小さい容姿に変化していた




「これ………ユウさ?」


神田の脇に手を入れ、左右に揺らした





「んむ……」




すると揺さぶられた神田はゆっくりと大きな瞳を開けた





「ら……………び?」




いつもの声よりもトーンの高い幼児特有のかわいい声
手を目に当てごしごしと擦る仕草はまさに幼児そのものだった




「ユ…ウ…こ、これはどういうことさ…?」


「……こ…れ?」



まだ状況が把握できていない神田は自分がどうなってるかわかっていなかった



「その……体なんでそんなに小さくなってるんさ?」

「あ?だれがちいさ…………………ッあぁっ!?!?」


目を擦っていた自分の手を見て神田は驚愕した



「な、なななななん…………で、こ、これ……」





元の大きな体に戻るはずがさらに体が小さくなってしまった神田は真っ青になった



「ユ、ユウひひひとまず落ち着くさっ!!おいコ、コムイこ、これはどういうことさ!?ってあれ?コムイ、逃げたさ!?コムイどこさーーー!!!!!!」



さっきまでいたはずのコムイの姿はどこにも見当たらない





「…こんのコムイーーーーーーッ!!!!!!!!!!!」





ラビの腕の中で暴れまわる幼児の叫び声の声は教団内に響きわたった




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