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「神田ユウにお酒を飲ませるな」

















これは今年の正月パーティーでできた教訓だ。
その日、ラビが勢いで少しの日本酒を神田に飲ませたのが悪夢の始まりだった。
たった一口で酔った神田はいきなり恋人のラビにキスをしてきた。
この時点ではラビ本人はラッキーと喜び、他の人はバカップルと呆れかえるだけだった。




しかしこの後の神田の行為に一同は青ざめた。









ラビとのキスを終えた神田は今度はなんととなりにいたアレンにキスをしてきた。しかも深いやつを



これにはさすがに顔が青ざめたラビと近くにいたリーバーは神田と窒息死しそうなアレンを引き離そうとした。

ところが今度は引き離したと同時にひっぱった勢いで倒れたリーバーに馬乗りになり、まさかと思い逃げようとしたリーバーの行為はむなしく神田に唇を奪われた。

一体どこでそんなキスの仕方を覚えたんだというくらい神田のキスは上手く、リーバーは顔を真っ赤にし、そのまま意識が吹っ飛んだ。



それからのパーティー会場はまさに地獄だった。

エクソシスト、科学班、ファインダーに手当たり次第にキスをしていく神田…

それを半泣き状態で追いかけ止めさせようとするラビ…

逃げるエクソシストや科学班やファインダー…
中には密かに神田に思いを寄せている奴もいて、チャンスとばかり神田に近づいていこうとしている奴もいた

しかし逃げようが逃げまいが教団でトップクラスの身体能力を持った神田から逃げられるはずもなく、捕まりキスをされ、アレンやリーバーのように気絶していった。






そして最終的にはラビが涙をのんで神田をイノセンスで気絶させパーティーは幕を閉じた…













その後気絶した人達が目を覚ますまで約一週間かかり事件は黒の教団壊滅事件3と呼ばれるようになった…


もちろんこの事件の犯人(?)の神田本人はまったくその時の記憶がなく見覚えのない頭痛にこちらも一週間悩まされた。



教団自体もほとんどの人達が一週間意識がない状態だったので仕事や任務ができずかなりの支障を来した。(一部の神田ファンには思わぬ収入だったが)


そんなことがあったので神田には絶対お酒を飲ませるなと最初に書いた教訓ができたのだが…














「ったく誰ですか!?こんなところにお酒置いたのは!!!」


アレンが少々キレ気味の声をあげた。




「ァ、アレン落ち着くさ…」

「落ち着いていられませんよ!
また教団が壊滅しますよ?!
ってか神田はなれてください!!!!」


「もやしぃ〜…」







アレンが怒るにも無理はない。

今アレンの腕には神田がくっついている。

「はーなーれーてーくーだーさいっ!!!!!!! 僕はラビと違うんで神田に抱きつかれても嬉しくありません!!!!!
むしろ気持ち悪いんではなれてくだい!!!!」

「ちょっと俺のユウに気持ち悪いとか言うなさ!!!!!
つかうらやましいさ!!!!!」

「文句があるならこの酔った神田をどうにかしてくださいよ!!!!」


アレンの言うとおり神田は酔っている。
しかも泥酔に…

あのパーティーの時のように…





誰かがコップに飲み残しておいたままの酒を神田が間違って飲んでしまったのだ。






「このままだと黒の教団壊滅事件4になるかもしれませんよ?!」

「うぅ〜…どうするさぁっ」









どうするか迷っているアレンとラビにリナリーが何か思いついたのか人差し指をたてて言った。





「もうこの際ラビ、神田を連れて部屋に戻ってってよ。」


「「え……?」」


「ふ?」




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あきゅろす。
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