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「僕はってな「お−−いっアレン、リナリィ〜っ!」


リナリーに尋ねようとしたアレンの声が向こうから走ってくる赤毛青年の声にかき消された。


「あ、ラビどうしたんですか?」

「ユウ見なかったさ?」


「神田…ですか?神田はまだ長期任務じゃないんですか?」

「さっきコムイにあったらユウ、朝頃に帰ってきたって…。」

「ふー…ん」


別にアレンにとっては神田が朝に帰ってこようが昼に帰ってこようがどうでもいいことだ。


「む、なにさそのどーでもよさそうな反応は。」


僕の反応に不満をもったラビは頬をぷぅっとふくらませた。


「どーでもいいことですから。バ神田のことなんて。」

「まあまあ、神田ならきっと鍛錬場にいるんじゃない?
神田、いつも任務終わっても休みとらないから。」

「休まないから頭が馬鹿になるんですよ、あのバ神田。
あと1ヶ月くらい任務に行ってればよかったのに…。」


会うたびにモヤシ呼ばわりされるんだからたまったもんじゃない。



「えぇ〜、オレ1ヶ月もユウに会えなかったら死んじゃうさぁ〜っ」


「大げさですよ。ラビ。」

「大げさじゃないさ!本気さぁ!」


同い年がいないのは寂しいのだろうか
それともいつも殴ったり、蹴ったりどついてくる相手がいないのはつまらないのだろうか
そうだとすれば…





「…ラビってMなんですか?」

「Mぅ?!なんでそうなるんさ?!」

「だってあれだけ神田にいじめられてるのに会いたいとかいたぶられたいんですか?あなたは。」

「う…、まぁ蹴られるのは痛いけどさぁ、あれも一種の愛情表現さっ!」


「愛情表現って……。」



恋人同士じゃあるまいし


「ふふ、ラビったら、あんまりしつこすぎるのも駄目よ。あ…噂をすれば神田だわ。」




リナリーの指差す方向からYシャツを着た神田が鍛錬を終えたらしい神田がいつもの仏頂面で歩いてきた。



「ユウ〜っ!」


ラビは神田を見るやいなや、走り出し神田に思いっきり抱きついた。


「ば…っ!!急に抱きつくなっ!」

「ユウユウユウ〜っ!会いたかったさぁっ」


ラビの腕の中でもがく神田をラビは離すもんかとぎゅーっとさらに抱きしめた。

ほんのりと神田の頬が赤く染まったのは気のせいではない。

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あきゅろす。
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