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兄が戦場に赴く。

最後に私が見送りに行く事になるとは思いもしなかった。

勝てる筈も無い大国との戦争に民間人が巻き込まれていくことに憤りを感じる。

生きて戻ってきた人は数少ないが、出来ることなら兄には無傷で帰ってきてもらいたい。

列車に乗って去って行く兄を見送る。
もう会えないかもしれない背中を眺めながら、私は手を振った。


蒸気よアガレ

去って行く列車の音が、頭の奥に響いている。


あきゅろす。
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